プロフィール
| 生まれ |
1980年 |
| 子供の頃の夢 |
美容師、アナウンサー |
| クラブ活動(中学校) |
野球部 |
| 働いている地域 |
大阪府 |
出身地 |
京都府 |
| 仕事内容 |
患者さんのレントゲンを取る |
| 自己紹介 |
|
※このページに書いてある内容は取材日(2006年10月28日)時点のものです
仕事人記事

皆さんもレントゲン写真を撮ったことがあると思いますが、体の中の様子が分かると病気や怪我を発見したり、治療の方針を考えるのにとても役に立ちます。診療放射線技師は、医師の指示に基づいて診断に必要な撮影を行い、画像を作成する仕事をしています。最近では、一般撮影と呼ばれる皆さんがよく知っている普通のレントゲン撮影の他に、CT(X線をあてて体の内部を映し画像化する機器)、MRI(磁気を使って体の内部を映し画像化する機器)、PET(放射能の含まれた薬を飲んで癌細胞を映し出す機器)などの最新の機械を使って撮影を行い、体の中の様子がもっと詳しく分かる画像を作成しています。MRIは放射線ではなく磁気を使う機械ですが、「診断に必要な画像を撮影する」ということでは同じなので、私たち診療放射線技師の仕事になっています。撮影以外には、放射線を使ったがんの治療も私たちの仕事です。

医師が患者さんを診察して、普通のレントゲン撮影(一般撮影)やCTなどを使って体の中の様子を調べることが必要だ、と判断すると、私たちの出番がやってきます。医師の指示に基づいて撮影し、医師にとって分かりやすい画像に加工します。午前中は主に通院してくる患者さんの撮影を行い、午後は入院している患者さんの撮影を行います。他にも、救急で来られた患者さんの撮影も行うので、日によっては1日で50人以上の患者さんを撮影するほど大忙しです。普通のレントゲン撮影は短時間で終わりますが、CTなどの機器ではある程度撮影に時間がかかります。私たちの病院では患者さんを待たせてしまったり、長い時間かけて撮影をするなどして患者さん負担をかけることがないように、短時間で撮影できる最新の機器を導入しています。

私は普段から数多くのレントゲン写真を見ているので、撮影したレントゲン写真を見てどう思うか、と医師から助言を求められることもあります。1人の患者さんに関わるのはお医者さんだけではなくて、看護師や薬剤師、診療放射線技師など、多くの人が関わっているのです。私たちは医療チームとしてコミュニケーションを取って、何か気が付いたことがあればお互いに知らせあい、いつも最適な治療ができるように心がけています。私もそういう意識を強く持って、医療チームの一員として働いています。

何年か前にPETという癌細胞を早期に発見することができる機器が開発されました。病気を早めに見つけることができると、医師も早く治療に取り掛かることができます。機器がどんどん新しくなって、ますます発見率が上がるのはとても良いことですが、同時に、私たちは機器を使いこなすための勉強をすることが必要です。私は、月に何回か勉強会に参加したり、専門的な本も読みます。普段それほど本を読んだりはしませんが、必要なことや興味があることなら、どんどん読むことができるんですよ。ずっと勉強を続けているので、最近は私自身も勉強会で講師をするようにもなりました。

機器が発達して、ボタン1つで撮影することができるようになってきているので、撮影をするだけなら実は簡単です。でも、より分かりやすく、患部をイメージがしやすい写真を撮るためには、いろいろと工夫をすることが必要なんです。例えば、普通のレントゲン撮影をする時には、撮影する角度によって病気や怪我が見えやすくなったり見えづらくなったりするので、正面から撮るべきなのか、斜めや後ろから撮るべきなのか、ということを考えます。また、CTなどの機械で撮影すると、本当に多くの情報を得ることができるので、体のどんな場所でも、どんな角度でも画像にすることができます。でも短時間で正しい診断をするためには、多くの情報の中から診断に必要な情報だけを分かりやすく取り出すことが重要になります。医師にとって、病気や怪我の原因が分かりやすく、診断しやすい画像を取り出すところは、私の腕にかかっているんですよ。

レントゲンやMRIなどの撮影が始まるまでの時間は、患者さんと話しをする貴重な時間でもあります。患者さんが医師には言いづらいことを私に話してくれることもありますし、患者さんが不安そうにしている時は、検査の機械の説明をすることもあります。放射線を使った撮影ということで不安に思われる患者さんもおられるのですが、健康には影響のない程度の放射線であることを伝えて、安心して撮影を受けてもらえるように心がけています。こうやってコミュニケーションを大切にしていると、万が一、撮影するべき場所が間違って伝わっていることがあったとしても、未然に不要な撮影を防ぐこともできますね。

父が今の私と同じ仕事をしていました。私は小さい頃体が弱かったので、父の勤める病院に月3、4回は通っていました。そこで、父の働く姿を見て、「働く」ということのイメージができていたので、いつの間にか同じ道を選んだのだと思います。父の働く姿が格好良かったからこそ、私も目指したんでしょうね。今、本当に仕事が楽しいし、自分で選んだ仕事なので、とても幸せに思っています。

みなさんには、外に出ていろいろな人と遊んで欲しいと思います。外で多くの人と遊ぶと、人との関わり方や打ち解け方を自然と覚えることができるからです。そして、家族とも交流して、自分の気持ちを言えるようにもなって欲しいです。そういうことをしていくうちに、人の気持ちが分かり、人にやさしい人になれるんだと思いますよ。
取材・原稿作成:増田・中川(インターンスタッフ)
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