プロフィール
| 生まれ |
1963年 |
| 子供の頃の夢 |
音大へ行って歌を歌うこと |
| クラブ活動(中学校) |
合唱部 |
| 働いている地域 |
愛媛県 |
出身地 |
愛媛県 |
| 仕事内容 |
オペラ公演や学校・施設で歌を歌う |
| 自己紹介 |
小さな頃から歌う事が好きで、窓を開けて外に向かってよく歌っていたそうです。明るい性格でけっこう頑固です。感情の起伏が激しい(?)かな。 |
※このページに書いてある内容は取材日(2009年12月08日)時点のものです
仕事人記事

私の仕事はお客さんの前で歌を歌うことです。小・中学校、病院、養護施設、老人施設、パーティー、公演会など色々な行事で歌っています。春と秋に行事や公演が多くあります。学校や施設から依頼されることが多く、趣旨や時間が合えば参加させて頂いています。「心に響け日本の歌」と題して、愛媛県内の小学校もよく訪問しています。声楽指導や合唱の指導に行くこともあります。依頼があればいつでも歌を歌えるように、毎週レッスンを受けています。また、子ども達にピアノも教えているんですよ。その他に、オペラを公演する「四国二期会」という団体に所属して、岡山、松山、西条など中国・四国で活動しています。オペラは自分を成長させるために大事にしています。例えば、オペラに合わせて語学の勉強もしているんですよ。

オペラ公演がある場合、半年位前に役を頂き、音取りや役のキャラクターについて調べ、背景にある歴史の勉強や、言葉が違う時は語学の勉強をします。そして、楽譜を読むこと、歌詞を読むこと、歌詞の意味を調べること、演技や動きの確認など様々な準備をします。楽譜の中にある感情や状況などを読み取らなければいけません。公演の3ヶ月前からは演出家や指揮者の指導を受けて練習します。2日位前からは衣装を着て、本番と同じように通し稽古をします。稽古をしながら毎日のように舞台に立つこともあれば、1ヶ月公演がない時もあり、仕事のスケジュールは変動的です。その中でも、毎日2時間くらいの練習を続けることが目標です。土日は稽古や公演の本番が多いです。学校や施設で歌う時は、自分で歌について説明してから歌います。自分で説明するのも慣れるまでは大変なので、勉強することは大切だなぁと思います。

声楽家にとって、体調管理はとても大切です。有難いことに、私は今まで体調不良で公演を欠席したことはありません。でも、油断すると声の調子が悪くなったり、風邪を引いたりするので、外出する時はマスクをしたり、人ごみへの外出はなるべく避けたり、外出後の手洗いやうがいなどにはとても気をつけています。また、舞台に立つ時は、お客さんからの見え方を意識して、立ち方や歩く姿勢などを考えています。ホールによって、天井の高さやお客さんとの距離、声の響き方が変わってきます。お客さんに心地よく聞いて頂けるようにバランスを考えて歌っています。人それぞれ感じ方が違うので、きちんと自分の意志が伝わるように、いつも伝え方を考えながら練習に取り組んでいます。
共演者と一緒に舞台を作る

施設や学校を訪問して歌う時は一人ですが、オペラ公演などはたくさんのスタッフと共演者がいます。彼らと一緒に一つの舞台を作っていくことはとてもやりがいを感じます。また、温かい拍手を頂いた時やお客さんの笑顔が見えた時は、本当にやっていて良かったと思う瞬間です。自分の好きなことができて、聞いてくださる方もいることは幸せだと思います。厳しいことを言われることもありますが、次に繋げていけるように練習していきたいと思います。

仕事をする上では「言葉」を大事にしています。私は「嬉しい」という思いを伝えているつもりでも、中には「悲しい」という風に伝わっている人もいます。難しいですね。たくさんのお客さんがいるので、全ての人に合わせることはできませんが、一人でも多くの方が満足してくださる時間を一緒に過ごせたらいいなと思います。また、日本語がしっかりと伝わるように、言葉の終わりまで発音するようにしています。オペラは外国語が多いので、正確な発音をして、喜怒哀楽がお客さんに分かるように表現できるように心がけています。基本的に目線は上に向け、遠くの方を見るようにして、端から端、前から後ろ、全てのお客さんに音楽を届けられるようにしています。舞台の上では、ハプニングが起きても臨機応変に対応することが必要です。

小学校の時に、音楽の先生と出会ったことがこの仕事をする大きなきっかけになりました。歌が好きで大学では声楽科に入ったので、自然とクラシック音楽をたくさん聞いていました。音楽の基本である、歌を歌うという環境で音楽を学ぶことができたことはとても有難いことです。大学で勉強はしましたが、大学を卒業してからの方が教えられることはたくさんありました。小さい頃からずっと「声」を使う仕事に就きたいと思っていましたが、大人になってもその夢が変わることはありませんでしたね。

親からは、私が2階の窓を開けて、大きな声で外に向かって歌っていたと聞かされました。小さい頃の写真は歌っている写真ばかりです。運動も好きだったし、負けず嫌いな所もあり、いつも友達と一緒に遊んでいる活発で明るい子どもでした。中学生の時には、ギターを弾きながら歌っていました。宝塚歌劇団が好きで、踊ったり、歌ったり、一人芝居をよくしていました(笑)。今の私の原点かもしれません。本を読むことも好きで童話をたくさん読みました。たくさん好きなことがあったんですよ。

色々な人に挨拶などのコミュニケーションを積極的にして、人との繋がりを大切にして欲しいです。自分一人ではできないことがあります。いつも支えてもらっていることを忘れないで下さい。助けてくれる人がいるし、応援してくれる人もいます。そして、喜んでくれる人もいるし、怒ってくれる人もいます。これは、すごく幸せなことですよね。また、自分の言いたいことを分かってもらえるように伝えられる人になって下さい。失敗しながら、反省して次に繋げてください。練習や稽古は地味でコツコツしなければいけません。でもこの積み重ねが夢を叶えてくれるということを覚えておいて下さい。
取材・原稿作成:西条市産業振興課 加藤
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