
| 生まれ |
1967年 |
| 子供の頃の夢 |
保育士 |
| クラブ活動(中学校) |
テニス部 |
| 働いている地域 |
埼玉県 |
出身地 |
埼玉県 |
| 仕事内容 |
ブーケをつくる |
| 自己紹介 |
スポーツが趣味です。 |

※このページに書いてある内容は取材日(2006年06月09日)時点のものです


私がフラワーアレンジメントの仕事をする前に働いていたのは不動産会社でした。会社の仕事が終わってから、茶道と華道、そしてフラワーアレンジメントを習いに教室へ通っていたんです。好きなことを見つけると、とことんやらなければ気がすまない性格なので習い事の数も多かったようです。習い事はどれも楽しかったのですが、特にフラワーアレンジメントを習っていくなかで、これを仕事でもやってみたいという気持ちが強くなったので、そのまま本業になったという感じです。
フラワーアレンジメントを仕事にするために必要なもの。
フラワーアレンジメントの資格を取るための国家試験は特にないのですが、私の場合は自分が通っている習い事の教室で、技術的に優れているという認定をもらいました。認定されるまでに4年くらいの時間がかかっているので、けっこう大変でしたね。もともと認定を取って本格的にやろうとまでは思っていませんでした。「できたらいいな」というくらいの感じだったんです。以前、不動産の仕事をしている時も宅建(宅地建物取引主任者)という資格を取りました。その資格をいかし、フラワーアレンジメントの仕事がお休みの時は、いまでもたまに不動産の仕事をお手伝いしています。
結婚式(けっこんしき)のブーケづくりは相談からはじまります。
結婚式の時にウエディングドレスを着た花嫁さんが手に持っている花束をブーケと呼びます。このブーケをつくるのがフラワーアレンジメントの仕事のひとつです。どんなブーケをつくっていくかは、花嫁さんとお婿さんと私の3人で相談することからはじまります。ブーケを作る時は花嫁さんの着るドレスからイメージすることもありますが、まずは花嫁さんの思いを聞いてそれに沿ったものを作ってあげるようにしています。身長の高さによってもブーケの作り方は変わってきます。結婚式場内の色合わせなども聞いて、その場所に合ったものを作るようにしています。

ブーケには基本形と呼ばれるカタチが10個ほどあるので、まずはそこにあてはめて作っていきます。私は基本形の基礎を4年間習いに行っていたので、そこで学んだことを基本にしながら、その時々の流行のブーケを作るんです。流行というものは時代ごとに変化していくようです。最近では小さくてかわいいイメージですね。昔はたくさんのお花を使った豪華なブーケが人気でした。
ブーケは夜中に作りはじめて翌朝(よくあさ)に届(とど)けるんです。

花嫁さんには一番キレイな状態のブーケを持ってもらいたいので、夜中から作って朝届けるのが基本です。ブーケが崩れてしまったり花がかれてしまっては大変ですから。ブーケを作る前には、まず市場で開かれる「せり」に出かけてお花を仕入れます。ブーケをキレイに作るには結婚式当日に一番近い日に開かれる「せり」へ行くのが大切です。たとえばユリは花を咲かせるのに1週間かかります。開花する日を調整しながらブーケを作らなければならないので、もしも花が咲かなかったら、ユリにお湯をあげて早く咲くようにします。エアコンや暖房を入れて咲く時期をコントロールすることもあるんです。
ブーケづくりのためにお天気もしっかりと確認(かくにん)します。
雨や曇りの日が多いと花のことが気になります。なぜかというと、花の咲く時期や色に影響が出るからです。たとえば注文しておいたピンクの花の色が、少し濃かったり、薄かったりすることがありますし、お客さんから雑誌に載っているあじさいの色でブーケを作ってほしいと頼まれても、用意できるのが雑誌のものとは違う色だったりします。そういう場合は花を多めに注文しておきます。そうすれば思い描く花の色や、それに近いものを見つけることができるからです。

昔の日本の家には床の間がありましたよね。生け花は床の間に飾るのが主流なんです。でも最近では床の間をつくる家が少なくなっています。それに合わせて生け花を習う人も少なくなってしまっているんですね。そこにフラワーアレンジメントという文化が外国から日本へと紹介されて人気が出たようです。生け花とフラワーアレンジメントでは使う花も多少違いますが、大きな違いは表情の出し方です。葉っぱひとつで表現するとか、そういうことを考えるのが生け花です。日本人は細かい作業ができますよね。フランスとか他の国ではそんなに細かい作業はしないんです。でもフランスの人などは色の選び方が上手。その感性でフラワーアレンジメントをするので、豪華さや華やかさを作り出すことができるんです。

わたしは自分で花をアレンジする仕事以外に、花のアレンジの仕方をスクールの生徒さんに教えています。ふだん、スクールが火、水、木、土、日で、月、水、金の午前中は市場へ出かけているんです。講師になって9年くらい経ちますが。生徒さんに教える時は、季節感を出しながら毎回いろいろな色の花を使うようにしています。スクールに行くようになって、好きな花や好きな色が増えた。そんなふうに生徒さんに言ってもらえると嬉しいですね。
もっとキレイなものを作りたいから、いろいろな勉強をしています。

フラワーアレンジメントの仕事をする中で心がけていることは、時間があったら絵を見たり、海外に勉強しに行ったりすることです。それと、花の種類もどんどん増えているので写真を撮って名前や色や形を覚えるようにしています。雑誌などから流行していくことが多いので、その雑誌に載っている花を農家の人に聞いたり市場の人に聞いたりしています。花にも流行りがあるので流行っているものはなるべく使うようにしています。キレイなものをたくさんつくりたいので毎日が勉強ですね。
やりたいことを一生懸命(いっしょうけんめい)やってみよう。
子どもの頃は花も好きでしたが、ものを作るのも好きでしたね。小さい頃からやりたいことがいっぱいあって、どれもこれも自分にとっては大事なものですからひとつに決めることはできませんでした。やっぱり、やりたいことはあきらめずにやったほうがいいですね。考えてばかりいると、なかなか行動に移すことができなくなると思うし。もしも、フラワーアレンジメントになりたいという夢を持っているとしたら、それに関わることを勉強していくことが大事。やらなくてはいけないことは必ずやっていくことが夢の実現へとつながるはずです。
取材・原稿作成:あしたねスタッフ