
| 生まれ |
1969年 |
| 子供の頃の夢 |
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| クラブ活動(中学校) |
テニス部 |
| 働いている地域 |
東京都 |
出身地 |
東京都 |
| 仕事内容 |
便利な商品棚を考え、販売する |
| 自己紹介 |
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※このページに書いてある内容は取材日(2006年05月29日)時点のものです

スーパーマーケットで使うものを企画(きかく)し製造(せいぞう)しています。
スーパーマーケットには備品と呼ばれるモノがあります。例えば、買い物に来たお客さんが使うショッピングカート、買い物カゴ、ベンチ、ゴミ箱などです。商品を並べる棚も備品の一つですね。それらは、より商品を買いやすくしたり、商品をより魅力的に見せたり、スーパーマーケットで働く人たちがより仕事をしやすくするためのさまざまなモノや道具です。僕たちの会社は、そういったスーパーマーケットで使うさまざまなものを考えて、製造して、それをスーパーマーケットに買ってもらっています。
僕は会社の中で商品企画開発という仕事を担当しています。たとえば「こんな商品棚があれば、もっと使いやすくなりますよ」とか、「こんな商品棚があれば、並べてある商品がより良く見えますよ」ということを提案し、その考えにぴったりなイメージになるパーツをデザインしたり、設計をしているんです。どんな提案をしようかという考えは新しいお店が開店する1~2ヶ月前から会社の中で相談します。そして、お客様と「新しいお店では、どんな売り場を作りたいのか?どんなイメージで売りたいのか?」というやり取りをしていくんです。
スーパーは売っている商品も地域やお店で様々です。内陸や山あいの店舗なら野菜が多いとか、逆に海に近い店舗では鮮魚商品のほうが多い、というように特色を持っています。だから、地域によっても商品を並べる見せ方って微妙に異なるんですよ。
スーパーやコンビニエンスストアでみなさんがよく目にするドリンクの棚で、商品をひとつ取れば次の商品が棚の後ろの方から勝手にゴロゴロゴロと前に出てくるものがあると思います。あの棚をいち早く開発したのは僕らの会社なんです。古い商品が残ってしまうと、たとえば食料品の場合、賞味期限が切れて、売り物にならなくなってしまいますよね。そこで、古い商品から順番に売れていくように、商品の入れ替えの仕方にも工夫が必要となるわけです。ひとつ商品を取ると次の商品がゴロゴロ前に出てくれば、古い商品がいつまでも後ろのほうに残ることなく、取り出すことができます。また、商品を製造された日付順にきれいに並べ直すにかかっていた手間も、減らすことができます。便利な棚を購入することで、いままで商品を並べるのに閉店後1時間かけていたことを、10~15分で終わらせることができる場合もあるんですよ。お店の人の仕事をラクをするのも僕らの仕事の大切なところです。
休日にスーパーへ行っても「ここがダメだな」とか、「この売場はこんな商品の並べ方じゃ、誰も買わないよな」とか、「パートさんが長い時間をかけて商品を並べているな」ということに、ついつい目がいってしまいます。ですから、スーパーへ行っても並べられている商品は見てないんですよ。皆さんはジュースが置いてあったとしたら、ジュースに目がいきますよね。だけど僕はジュースの置かれている下はどうなっているのかというほうが気になってしまうんです。
とにかくモノづくりが大好きだったのと、早く自分のつくったモノを世の中に出したい気持ちがありました。僕が入った会社は入社3ヶ月目ぐらいから、実際に自分の手でモノを作る機会が与えられました。他の会社だと1年間は研修という仕組みが多いと思います。そして、図面を書き、それから試作品をつくるという経験を積み重ねます。すべてできるまでに5~10年かかるといわれています。自分のつくったモノを人が使ってくれることで、その人の手伝いができているという部分に魅力を感じます。モノをつくる人には自己満足ではなく。誰かのためになっているとなるという喜びがあると思います。ただ、人が喜んでいるという反応は言葉では返ってこないんです。でも、使い勝手やしぐさを見れば満足しているかどうかが僕には分かります。
学校の勉強は大切ですが、もっといろいろなものを見ることや、いろいろな場所へ行くことも必要です。机の上だけで考えていても、モノづくりはできないと思います。僕は学校で産業デザインや工業デザインというものを学んでいましたが、そこでは図面を書くという基本的なことを学びました。でも、実際にモノが作れる図面を書くことができたのは会社に入ってからです。 以前、僕の会社に「プラモデルを作ったことがない」という新入社員がいました。もしかすると今の時代はテレビゲームなどで遊ぶことが多いので、自分から何かをつくり出すことができにくいのかもしれませんね。絵もパソコンで描く時代となりましたが、それではパソコンの持っている性能以上のことはできなくなってしまい、本来自分達が持っている創造性とか可能性に気づかなくなってしまうのではないでしょうか。
小学校時代の勉強ではなんといっても図工の成績がヨカッタですね。その頃、紙粘土でオカリナという楽器を作ったことがあるのですが、みんなが50分ぐらいかかる所を20分ぐらいで完成させて、みんながまだまだつくっている途中という時には音を鳴らしたりしていました。家でもいろいろと作りました。プラモデルはもちろんですが、親に買ってもらったオモチャは、まず、壊してみることから始めるんです。分解してから自分なりのオモチャにつくり直していました。
学校で友だち同士と仲良くすることは大事だと思います。社会でも周りの人と上手に接することは大切ですから…。でも、「あのコもいっているから、それでいいだろう」と思うよりも、自分なりの考えをしっかりと伝えておくほうがいいでしょう。自分のしたいこと、いいたいことがあれば、自分にしか創りだせないがモノができるはずです。そして、「これは誰にも負けたくない!」という競争心を持つのも大切です。「もっといいモノをつくってやろう!」という。その気持ちがあれば、きっといいモノがつくれるはずです。
取材・原稿作成:奥元(インターンスタッフ)