プロフィール
| 生まれ |
1977年 |
| 子供の頃の夢 |
パイロット |
| クラブ活動(中学校) |
テニス部 |
| 働いている地域 |
福岡県 |
出身地 |
鹿児島県 |
| 仕事内容 |
結婚式場を経営する |
| 自己紹介 |
趣味:汗をかいてリフレッシュ。人と会っていろんな話をする。一流の人と一流の場所で一流の経験(けいけん)をすると勉強になる |
※このページに書いてある内容は取材日(2006年04月18日)時点のものです
仕事人記事
会社にたとえるなら社長さん、それがホテルの支配人です。

ホテルに行ったことはありますか?行ったことのない人も、テレビドラマや映画で見たことがきっとあると思います。ぱりっとした制服をきて迎えてくれるホテルの人たち、きれいな絵やりっぱな家具、ピシッと整えられたベッドに、せっけんや歯みがきセットなどのアメニティグッズ、おいしい料理が次から次へ出てくるレストラン・・・ふだんの生活とはちょっとちがう、わくわくする場所だったと思います。じつは、その裏で大勢の人がホテルで働いているんですよ。このホテルでは150人以上の人が働いていて、お客さまにお部屋をご案内したり、掃除をしたり、料理を作ったり、結婚式などのパーティーを企画したりなどしています。私はそれら全部の責任者。サービスのアイデアを出したり、働いている人に指示を出したりして、たくさんの人に喜んでもらえるホテルにすることが仕事です。

すてきなホテルにするために、毎日、ホテルに関係するさまざまな情報を仕入れています。朝、ホテルに出社してきたら、まずはお客さまのアンケートをチェック。お客さまのご意見はとても参考になるんです。世の中の流行を知ることも大切なこと。インテリアや料理、ファッションなど、日本や外国の雑誌を1ヶ月に3万円以上買って研究しています。もちろん、実際に体験してみることも大事なこと。この前、東京に出張に行った時には、1日に5~6件のレストランを回り、どんなメニューがはやっているのかチェックしてきました。こうやって手に入れた情報を元に、自分のホテルを見直して、直したほうがいいところはすぐに直す。これがとても大切なことなんです。

このホテルでは週末になると、1日に7~8組の結婚式が行われます。1つの結婚パーティーに70~130名のお客さまが参加されますから、それはもう大忙し!!結婚式は一生に一度のものですからね、絶対に失敗しないように、ホテルのスタッフに指示を出したりして、問題が起きないように気を配るのが私の仕事です。もちろん大変ですよ。でも、結婚式って人生で一番幸せな瞬間ですよね、だから、こういう場に立ち会えるのはとても幸せなことだと思うんです。
結婚式の真っ最中に大きな地震が !

支配人は、ホテルでおこるさまざまなハプニングに対してすぐに適切な判断をしなければなりません。今までで一番緊張したことは、結婚式の真っ最中に大きな地震が起きたこと!しかもたまたま週末で、まだいくつかの結婚式が予定されていたんです。1年以上準備をしてきて、やっと当日をむかえたお嫁さんとお婿さんの気持ちを考えると、なんとかそのまま結婚式を続けたい。でも無理をして結婚式を続けて誰かがケガをするようなことが起こってもいけないし、心臓がバクバクしました。でも、自分が落ち着いていないとお客さまはもっと不安になってしまう。心を落ち着けて、すぐにスタッフを集め、安全を確認し、「いける!このまま続けよう!」と決めて、お客さまにご説明、そのまま予定どおりに結婚式を続けました。結局、その日に予定した結婚式は、すべて無事に行うことができました。

うれしいのは、やっぱりお客さまが喜んでいる顔を見ることです。以前、こんなできごとがありました。カップルのお客さまがホテルにお泊まりになったのですが、実は男性の方の転勤が決まっていて、その日がいっしょに過ごせる最後の日だったんです。そこで、すてきな思い出を作るために、うちのホテルにお泊まりになることを選ばれたそうなんですね。おふたりから「すてきな時間を過ごせました、ありがとうございます。」と言われた時、本当にうれしかったです。これからも、すてきなホテルをたくさん作って、お客さまの喜ぶ顔を見ていたい。これが私の夢です。

大学を卒業するときに就職先を探し始めるまで、特別おしゃれな生活をしていたとか、ホテルに興味があったというわけではないんです。父親がテニスの選手をしていたりこともあり、小さいころからスポーツばかりしていました。高校はとにかくテニス!とても尊敬できる監督に出会えたことで、ビシビシしごいてもらい、強くなることができました。

大学でもテニスを続けよう!と決めましたが、入った大学のテニス部は弱かったんです。ただ、たまたま私が2年生の時に、大学が「テニス部を強くしよう!」って決めたことで、いろいろなことが変わりました。今までテニス部なんて見向きもされなかったのに、急にお金も入る、強い選手も入る、人数も増える。ちょうどこのころに、私はテニス部のキャプテンになったんです。突然、今までとまったく変わったから大変でした。でも、いろいろな立場の人の間に立って調整をしながら、新しいテニス部を作り上げていくことって、とても楽しかったんです。その頃テニスについては正直、自分はこれ以上強くなれない、って思い始めていました。でも、テニスが強くなくてもできることがあるんだ、って分かったのは、私にとってとてもよいことでした。考えてみると、テニス部の経験って、今の仕事に似ているんですよね。好きなことをいっしょうけんめいやっていたら、自然に自分の得意なことが見つかっちゃった感じです。
いっしょうけんめいになること、自分の気持ちに正直になること

ぜひ、毎日のどんな小さなできごとにも、いっしょうけんめい取り組んでください。そして、その時に感じた気持ちに耳をすませてください。そして、うれしい!楽しい!とか、きらいだ!ゆるせない!という気持ちを正直になってほしいし、相手の人にも伝えてほしいんです。よく「あまり感情を表に出してはいけない。」とか言われますが、何を考えているのかわからない人って、つきあいづらいですよね。きちんと自分の気持ちを出したほうが、みんなといい関係が作れると思うんです。それに、自分の気持ちに正直にならないと、自分のこともわからなくなってしまう。いっしょうけんめい毎日のできごとに取り組んで、自分の気持ちに正直に耳をすませていれば、自然と好きなことや得意なことが見つかってくると思いますよ。
取材・原稿作成:足利(インターンスタッフ)
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