プロフィール
| 生まれ |
1951年 |
| 子供の頃の夢 |
看護師 |
| クラブ活動(中学校) |
絵画部 |
| 働いている地域 |
静岡県 |
出身地 |
静岡県 |
| 仕事内容 |
家をキレイにする |
| 自己紹介 |
繊細(せんさい)な面もあるが、何があってもくじけないで前向き、プラス思考でほがらか。休日も、常に仕事の事を考えている。 |
※このページに書いてある内容は取材日(2006年09月24日)時点のものです
仕事人記事

皆さんは家をキレイに掃除してますか?私は、いろんな所から掃除を頼まれて、その人の代わりに家を掃除する仕事をしています。他には、新しく建てた家や引越しをする家に出かけて、新しい人が入ってくる前に、家をピカピカにしたり(最後にはワックスもかけます!)、またお店や事務所に行って掃除をしたりもします。キレイな場所というのは気持ちの良いものですよね。普通にはなかなか落ちない汚れや、ひどく散らかっていて時間がかかりそうな場所を、短い時間でピカピカにしてしまうのが、私たちの仕事です。

私はこの仕事を始める前は、清掃会社でパートとして働いていました。2,3年くらい働いた後、会社を辞めることにしましたが、友達が私と一緒にこの仕事を続けたいと言ってくれたので、自分たちで新しく掃除の会社を始める決心をしました。50歳になって主婦の私が会社を立ち上げるとは思っていませんでしたし、遅いスタートでしたので、初めはなかなか仕事がもらえなくて苦労しましたが、今では休みが無いくらいとても忙しい毎日を過ごしています。いくつになっても、決心できれば、遅いという事はないと思いますよ。

皆さんは年末に大掃除をしていますか?私たちの会社も、年末にはたくさんの仕事を頼まれます。キレイな状態で新しい年を迎えたいですもんね。それから卒業シーズンも忙しくなります。毎年大学生の寮の掃除をしていますが、卒業生が寮を出て、新入生が入ってくるまでの10日くらいの間で、50部屋もキレイにしなければならないので、毎日夜になるとへとへとです。新しく住む人が入ってくるときの掃除は、家を建てた後や住んでいた人の荷物を出した後にしかできないので、ぎりぎりになってから、スタートします。でも、新しい人が住み始める日は決まっているので、遅れることが許されません。忙しい時期には、夜の12時くらいまで仕事をする日もありますね。

私は会社の社長なので、掃除をする以外にもたくさんの仕事があります。パートの人々が気持ちよく働けるようにしたり、新しい仕事を探したり、お金の計算などの仕事もやらなければなりません。やることがいっぱいありすぎて終わらないときは、家に帰ってからも仕事をしています。自宅には洗濯機を二つも置いていて、一つの洗濯機を雑巾や作業着などの掃除用具専用にしています。家でも気がつけばいつも仕事のことを考えていて、夢の中にも仕事の話が出てきてしまうほどです(笑)。とても大変な仕事だけれども、家族の協力があるからこそ、仕事を続けられていると思います。家族の理解・協力は本当に嬉しく、感謝しています。

「汚いものをキレイにするのは技術」だと私は考えていて、どんなにすごい道具を持っていても、腕前が良くなければ、簡単にキレイになるわけではありません。どうやったらキレイになるかをいつも考え続けて掃除をしないといけないし、私たちの仕事はたくさんの競争相手がいるので、他の会社よりも良い仕事をしないと、仕事を頼んでもらえません。でもそんな苦労を乗り越えて、掃除が終わった家をお客さんに受け渡すときに、「キレイですね~」と褒めてくれて認めてもらえたときは、本当に嬉しいです。

「敏速(行動がすばやいこと)・丁寧」とよく言われますが、私たちは「丁寧・敏速」という順番で考えていて、「丁寧さ」というのを速さよりも大切にしています。私の会社に入社してきた人には、丁寧に仕事をする、ということをまず伝えることにしています。早くやっても仕事が雑では意味がありません。丁寧に仕事をしていく中で、お客さんはどこを一番気にするのかが分かってきますし、そうすると仕事も速くなります。まずは丁寧に仕事をすることを心がける中で、自然と仕事が速くなれば良いのです。
私が子どもの頃は、家で商売をしていたのでしつけがしっかりとしていて、音を立てないようにつま先で歩くように言われたり、お客さんへのお茶出しを兄弟で順番にしたり、家をキレイにしておくことも、全て厳しく言われていました。でも厳しいだけではなくて、いろんなことを教えてもらって覚えました。たとえば皆さんにはなじみがないかもしれませんが、大豆の入ったお湯を使って磨くととてもキレイになるので、家の前の豆腐屋さんからお湯をもらってきて掃除をしたりもしていたんですよ。おばあちゃんの知恵袋ですね(笑)。

いつも掃除をしていると見えてくるのですが、キレイにすることでまだまだ使えるものはたくさんあるんですよ。だからみんなが物を大切にしてほしいと思います。普段からキレイに掃除しておくことで、同じものでも長く使えるようになるんですから。キレイにするといっても、ひどい汚れを落とす強い洗剤を使うのは、体にもあまり良いものではありません。みんながキレイに掃除をすると私たちの仕事は減ってしまいますが(笑)、普段から物を大切にする気持ちを持ってキレイにしておけば、強い洗剤もいりません。物を大切にする気持ちを持ってほしいですね。
取材・原稿作成:倉田・増田(インターンスタッフ)
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