プロフィール
| 生まれ |
1972年 |
| 子供の頃の夢 |
バイオリニスト |
| クラブ活動(中学校) |
英会話 |
| 働いている地域 |
東京都 |
出身地 |
長野県 |
| 仕事内容 |
ブーケをつくる |
| 自己紹介 |
楽観的、感覚的なことを大切にしている(料理の彩(いろど)り、美術音楽鑑賞(かんしょう)、読書など) |
※このページに書いてある内容は取材日(2006年05月27日)時点のものです
仕事人記事
結婚式(けっこんしき)をいろどるブーケやアレンジメントをつくっています

みなさんは、結婚式や披露宴に出席したことはありますか?「ある!」という人なら、その会場が色とりどりの花でかざられていたことを覚えていると思います。花嫁さんや花婿さんが座るメインテーブルに、みなさんが座ったであろうゲストテーブルに、受付のウェルカムボードに。そして、花婿さんの胸に付けるブートニア、花嫁さんの持つブーケや髪かざり。中には、お祝いの花束を渡したことのある人もいるのでは?そんな結婚式には欠かせない花を市場から仕入れて、いろいろな形につくりあげるのが、私の仕事です。今挙げた結婚式の花々も、実はつくり方がそれぞれ違うんですよ。例えば、テーブルの上にあったような花はアレンジメントといって、カゴなどの器に入れたスポンジに花をさしていきます。切り花をまとめてつくるのが、花束。そして、一本一本の花にワイヤーを通して、手で持てるような形にデザインしていくのがブーケ、ブートニアや髪かざりなどの小物も同じようにつくります。

これらの花々は、結婚式の1ヶ月ほど前から、ドレスや会場の写真を見たり、「どんな花が好きなのか」といったことを花嫁さんや花婿さんと相談したりしながら、イメージを決めていきます。でも、実際につくるのは時間との勝負。式のときに花が一番いい状態であることが大切。つぼみでもだめだし、咲きすぎて散っても困ります。ブーケは通常挙式の2時間くらい前に花嫁さんの手元に届けるようにつくります。例えば朝10時からの式だとするならば、会場に届けるのは朝8時。そのために夜中の3時ごろからつくり始めて、朝の8時までに会場へ着くように車で届けに行きます。花は生き物ですから、ほかにも気をつけることはたくさんあります。特に、天気は重要。暑いと運んでいる間に、花がムレたり、咲きすぎてしまうこともあるし、かといって雨が続いたり、台風が来たり、雪が降ると、材料となる花自体が少なくなってしまう。いろいろと気苦労は絶えません。

しかも、一生に一度の結婚式ですから、失敗も許されません。とはいっても、小さな失敗はいろいろとあります(笑)。お花をさすスポンジやピン、リボンなど細々した道具を忘れてしまったり、届けたブーケが倒れて花が折れてしまったり。そんなときでも、あわてず落ち着いて、ほかの道具で代用したり、その場で直したりと、どうにか切り抜けてきました。失敗することよりも、その後で、どう対応できるかのほうが大事なんです。

それでも私はこの仕事が大好きです。なぜって、花は結婚式や祝いごとなど、とても幸せなシーンにあることが多いから。お葬式などもありますが、それでも、誰かを大切に思う気持ちがそこにはありますよね。一度、腰を痛めて、花の仕事を離れたこともありましたが、そのときはさみしかったし、本当に花が恋しかった。トゲで指を切ったり、重たい花びんを運んだり、大変なこともありますが、花を愛する気持ちを大切にして仕事をしています。
野山が好きで、何かをつくることが好きな子どもでした

子どもの頃から野山が好きで、遠足に行ったときにはいつも花をつんで帰ってきていました。でも、花に関わる仕事をしようとは思っていなくて、どちらかといえば、バイオリニストになりたかった。でも、モノをつくるのは好きでしたね。家庭科が得意だったというわけでもないのですが、何かをつくることがとても好きだったんです。
これからもずっと、花に関係する仕事を続けていきたい

花を仕事にしようと思ったのは、大学生のときにフランスへ留学したことがキッカケです。6軒の家にホームステイをしたのだけれど、どの家でも花をかざって私をもてなしてくれたのが、とてもうれしかった。ほかにも、何かと花を身近に感じる機会が多かったんです。帰国してすぐに花屋さんでアルバイトを始めて、それからいろいろと花にまつわる仕事をしてきました。今も、結婚式の花をつくるだけではなくて、母の日などのプレゼント用の花をつくったり、文化センターなどでアレンジメントを教えたりもしています。これからも、形は変わっても、花に関係する仕事をずっと続けていきたいと思っているんですよ。
ちょっとでも「おもしろそう」と思うことは、やってみる
私は好きなことを仕事にすることができたけれど、「好きなことを仕事にしなければならない」とは思っていません。好きなことが見つからない人もいるだろうし、もしかしたら、好きなことは仕事にはならないという人もいるかもしれません。ただ、インターネットなどを通じて、いろんな情報を手に入れることができると思うので、そんな中で、ちょっとでも「おもしろそう」と思うものがあったら、まずはそれをやってみることが大切だと思います。情報を見ているだけでは、やっぱり分からないことも多くて、やってみて初めて分かることもあるんです。だから、まずはその世界に飛び込んで、やってみる。そうすれば、それが好きな仕事になるかもしれないし、そこから違う仕事が見つかることもあると思うんです。
取材・原稿作成:石川(インターンスタッフ)
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