
| 生まれ |
1971年 |
| 子供の頃の夢 |
ピアノ講師、学校の先生など |
| クラブ活動(中学校) |
バスケットボール部 |
| 働いている地域 |
東京都 |
出身地 |
神奈川県 |
| 仕事内容 |
取材して記事を書き雑誌を発行する |
| 自己紹介 |
やると決めたことは最後までやり抜ぬくタイプ。好きなものは、ドイツですっかり堪能たんのうしたビール。趣味しゅみは、タップダンスと沖縄おきなわの楽器「三線」。座右ざゆうの銘めいは「木を見て森を見る」。 どちらもできる人になりたいものです。 |

※このページに書いてある内容は取材日(2007年03月07日)時点のものです


皆さんは新聞や雑誌の記事を書く仕事をしている人を知っていますか?新聞や雑誌の記事を書く人は「記者」や「ライター」といって、会社に勤めて記事を書く仕事をしている人もいますし、会社には勤めずに個人で仕事をしている人もいます。ライターのうち、特にニュースに出てくるような話題について記事を書き、報道に携わる人をジャーナリストと言います。テレビ局や新聞社、出版社に勤めるジャーナリストもたくさんいますし、私のように会社には勤めずに活動をしているフリージャーナリストもたくさんいます。フリージャーナリストは自分の得意分野を何か持っていて、それについての情報を記事にして社会に伝える仕事をしている人が多いです。

皆さんは「ロハス(LOHAS)」という言葉を聞いたことはありますか?ロハスとは「環境と健康に配慮した自然な生き方」のことで、最近広く使われるようになってきた言葉です。例えば、合成着色料で色をつけた食べ物がお店に売られていることもありますが、それは不自然だし、環境にも体にもあまり良くありません。一方で、春の前くらいに生えてくる山菜を食べると体の中の毒素を排出できるのですが、それは環境にも体にも良いことで、自然で理にかなったことだと思います。私は、こういった自然な生き方が大切だと思っているので、ロハスに関することを記事にして伝えていくことを仕事にしています。今は、2007年3月に創刊した「オルタナ」というロハスをテーマにしたビジネス情報誌の副編集長をしていて、地球環境や健康を大切にしながら行動する企業や人などを紹介しています。

新聞や雑誌ができるまでにはやるべきことがたくさんあります。それぞれの新聞や雑誌によって違いはあるのですが、オルタナでは、まずどんな記事を書くかを決めるために企画会議を行います。原稿を書く人、写真を撮る人、広告を集める人などが一緒になって、どんな会社や人物にどんなことを取材するのか、どんなイベントやレストランを紹介するのか、といったことを話し合います。季節に合った情報や最近注目されている情報、また、これから注目されそうな情報や伝えていきたい情報を載せることを心がけています。こうやって企画の内容が決まったら、今度は、私とスタッフでそれぞれ取材を行い、原稿を作成していきます。デザイナーさんが記事の配置を決め、写真家さんがどの写真を載せるかを決め、皆でどの広告をどこに載せるかも決めていきます。編集、レイアウト、写真、広告の4つが同時進行します。この時期は自分のできる仕事は何でもやるので、一番きつい時期ですね。こうやって1ヶ月半程かけて作った原稿が、印刷会社で印刷・製本され、皆さんの手元に配送されていくんですよ。

私は仕事を始めてから9年間は会社に勤めて仕事をするジャーナリストでした。会社に勤めていると、ひとつのテーマだけではなく様々なテーマの取材をすることが多いのですが、私も全国各地を飛び回って色々なことを取材していました。1998年に長野で農業を教える講座を取材したことがあったのですが、私も実際に講座に参加して農業体験をしたり、参加者にインタビューをしたりしました。この時に、「アレルギー性皮膚炎の息子に都会の汚れた空気を吸わせたくない」と思って長野に移住して農業を始めようというお父さんに会ったことが、今思えば会社を辞めてフリージャーナリストの道を選んだきっかけかもしれません。そのお父さん以外にも、もっと周りの環境や人々を意識しながら生きていこうという人々や企業が増えてきていると感じて、そういうことをずっと取材していこうと思ったので、会社を辞めてフリージャーナリストの道を選んだのです。

私はフリージャーナリストの仕事には3つの魅力があると思っているのですが、その1つは、自分の興味あるテーマに関して、様々な取組みをしている会社や人に多く出会えること。会社の目的のひとつは利益を上げることですが、世界には利益だけではなくて環境についても深く考えている会社がたくさんあるんですよ。2つ目は、自分の興味ある1つのテーマをどこまでも追求していけること。3つ目は、どんな境遇の人にも可能性が開かれている職業だということ。フリージャーナリストはどの学校を卒業すれば良いとか、資格を持っているからなることができるといった職業ではなく、自分の腕一本で勝負できる仕事です。これからも、いろいろな方と出会い、自分の興味あるテーマと関わりながら仕事をやっていけるといいなと思います。
正しいことは正しい、間違っていることは間違っている

「失敗は成功のもと」とよく言いますが、失敗から成功を生み出すには、自分の間違っていたことや足りないことをしっかりと考えてから次の行動を起こさなければいけません。私は、嘘をつかず、正しいものは正しい、間違っているものははっきり間違っていると言い、自分が間違った時には素直に謝るということを大切にしています。私は自分が楽しく生きるために、家族や友達、草花など周りの自然や環境の、いいところをいいと認め、悪いところを正していくことで、自分を含めた環境全体と楽しく共生するような生き方、ロハスを目指しています。
私は中学校の三年間、バスケットボール部で活動していました。バスケットボール部の主将も勤めたのですが、主将になったばかりの頃、だらだら長いだけで実のない練習をしている時期があったんです。いいものを受け継ぐのは良いが、間違っていることを続けるのは良くないと思い、クラブのみんなで毎週の練習メニューをもう一度組み立ててみたら、これがうまくいったんです。他にも、ユニフォームをナイキのかっこいいデザインのものに変更して、メンバーのやる気が一気にアップしたこともありましたね。こうやってバスケットボールばかりやっていた私ですが、今思うと、子どもの頃にもっと土や草花など、もっと自然に親しんでおけば良かったなぁと思います。でも、そういうことをしていなかったので、逆に今自然のことをすごく新鮮に受け取ることができるのかもしれません。

失敗することもあると思うけれど、自分が好きだと思うことをまずはどんどんやってみてください。失敗したらまず謝り、どこがいけなかったのかを考え、次に失敗しないように考える。それを全て自分で考えて実行すると、人に言われてできた時よりも喜びが大きいと思います。他の人や周りの環境をないがしろにして自分さえ成功すればいいと考えている人にはならず、人はひとりでは生きていけないということに早く気付いて欲しいです。フリージャーナリストになろうと思う人には、本をたくさん読み、その感想文を書いてみたりすることから始めてみることをお勧めします。
取材・原稿作成:倉田・安井(インターンスタッフ)