プロフィール
| 生まれ |
1969年 |
| 子供の頃の夢 |
サッカー選手、発明家、絵描き |
| クラブ活動(中学校) |
サッカー部 |
| 働いている地域 |
東京都 |
出身地 |
静岡県 |
| 仕事内容 |
ウェディングドレスをデザインする |
| 自己紹介 |
趣味はサーフィンや読書 映画鑑賞(かんしょう)などです。自然に生かされている実感でリラックスできます。たまに高校生の教え子と一緒に仕事場のアトリエにて映画等を一緒に観賞します。みんなで内容の感想について話し合うのも楽しいですよ。 |
※このページに書いてある内容は取材日(2006年04月27日)時点のものです
仕事人記事

僕の仕事は、洋服のデザインを考えることです。でも、どんなに素敵なデザインを思いついても、実際に洋服をぬう人や工場に、「僕は、こんな洋服をつくりたいんだよ」というイメージをちゃんと伝えられなければ、みんなに着てもらうことはできません。だから、デザイナーの仕事は、「考える」ことと同じくらい、「伝える」ことが大切なんです。

服を作るには、まずデザイナーが「デザイン画」という絵を描きます。そうすると「パタンナー」という人が、その絵を見て、その絵と同じようにマネキン人形に布を巻いたり、「パターン」という設計図を書いたりして、洋服をぬう人にデザインを分かりやすく伝えてくれるんです。だからデザイン画は、デザインをパタンナーに伝えられさえすればOK。上手、下手は関係ありません。絵が苦手なら、言葉で話せばいいくらい。ちなみに僕は、パタンナーの仕事も自分でやります。デザインを、自分で直接、洋服をぬう人に伝えたいからです。静かに考え事をする仕事だと思われがちだけど、僕はいつも動き回って作業したり、人と話したりしています。

僕は、ある高級ブランドの会社に約10年間つとめて(テレビドラマの衣装もデザイン!)、今は自分専用のオフィス(アトリエ)で仕事をしています。いろんなブランドの洋服をデザインしたり、近所のママとお子さんに、おそろいのスーツを作ったり、ときには、アカデミー賞の授賞式に出るタレントさんの衣装をデザインしたりもします。「フランスの屋根裏部屋」をイメージして手作りしたアトリエには、毎日たくさんの人がやってきて、夢のドレスの話をしたり、サイズを計ったり、布やレースなどの材料を選んだりしています。
僕は最初、細かい布の動きや、びみょうな曲線の感じを伝えるための言葉をほとんど知りませんでした。会社でアシスタントをしていたころは、デザイナーの言うイメージがなかなか理解できなくて大変でしたね。だから、辞書をひいたり、たくさん本を読んで、言葉の意味や使い方を勉強しました。デザイナーは、イメージを、音楽や映画のワンシーンにたとえて話すことも多いので、いろんな音楽をきいたり、映画をみたりもしました。
会社でアシスタントをしていたころ、デザイナーの先生の鉛筆を削ったことがあります。デザイナーは1本の鉛筆で、洋服を表すいろいろな線を描き分けるので、使った鉛筆は、ぐっと反り返っていたり、芯の減り方もふつうと違ったりします。そういう鉛筆をきれいに削るのは大変 ですが、先生の線の描き方を勉強する最高のチャンスでもあるので、がんばりました。
ウエディングドレスは、お嫁さんを最高に輝かせる特別なドレス。

お嫁さんと何度も話し合いながら、ていねいに作り上げるので、2ヶ月に一着くらいしか作れません。ドレスに合わせてベールや手袋などの小物を作ることも多く、僕はスペインの最高級の革を使い、ベルギーの工房に依頼して、長くて真っ白な革手袋を作ったこともあります。大変だけど、できあがったウエディングドレスを着たお嫁さんの笑顔を見ると、苦労なんて忘れます。お嫁さんとは、その後も、お子さまの洋服をご注文いただくなど長いおつき合いになることが多く、幸せをずっと近くで見ていられるのも、この仕事の素敵なところです。
子供のころは、サッカーと、「物づくり」が大好きでした。
「物づくり」は、絵を描いたり、工作したり、エプロンをぬったり、何でもこい!でした。大きくなって、サッカーのかわりにサーフィンをするようになったので、サーフショップの店員さんになろうとも思ったけれど、やっぱり特技が直接仕事に活かせた方がいいなと思って、「絵」を活かす仕事を考えました。オシャレにもけっこう興味があったので、洋服のデザイン画を描いてみようかなと思ったのが、今の仕事を始めるきっかけです。
茶髪のサーファーが、高級ブランドのデザイナーになったワケ。
専門学校を卒業して、絵を勉強していた時、サーフィン仲間でもあった先輩に、「将来どんな洋服をデザインしたい?」って聞かれたんです。はやってたブランドの名前を言ったら「ダサイ!」って笑われた。こうなったら誰にも文句を言わせない高級ブランドのデザイナーになってやる!と思って、就職先を選びました。友達はびっくりしてましたけどね。

ヨーロッパの高級ブランドの商品は、買ってから何十年たっても、こわれたらブランド専属(せんぞく)の職人さんが修理してくれます。物も、それを作る技術も、いいものは長く受けつがれていく。僕もそんな洋服作りをしていきたいと思っています。それから、自分のためだけに作られた洋服を着る楽しさを、もっと多くの人に味わって欲しいです。
今は、とにかく思いっきり遊んでください。その中で、自分は何をしているときが一番楽しいのか感じるんです。楽しいことをもっと上手になったり、将来仕事にしたりするためだって思えば、勉強もグッとおもしろくなるはず。それに、遊びをとおして、一生支え合える仲間に出会えることもあります。その仲間が、人生を変えるキッカケをくれるかもしれないんです。僕が先輩の一言で、高級ブランドのデザイナーになることを決めたように!
取材・原稿作成:足利(インターン)
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