プロフィール
| 生まれ |
1962年 |
| 子供の頃の夢 |
スポーツ選手 |
| クラブ活動(中学校) |
サッカー部 |
| 働いている地域 |
愛媛県 |
出身地 |
神奈川県 |
| 仕事内容 |
空手を教える |
| 自己紹介 |
好き・嫌いがはっきりしていて、深くのめりこむタイプ。休日はジムでトレーニング。 |
※このページに書いてある内容は取材日(2009年10月09日)時点のものです
仕事人記事

武道には、柔道・剣道・弓道・合気道・空手道・相撲・薙刀・少林寺拳法・日本拳法などたくさんの種類があります。その中で空手とは、「突き・蹴り・受け」を基本とする武道です。空手にはたくさんの流派がありますが、私は「日本拳武道会館」に所属しており、週3回水曜日と金曜日・日曜日に、それぞれ別の場所で空手を教えています。相手を倒すためではなく、相手を制して自分の身を守るための修練です。受け持ちの生徒のうち、幼稚園の年長から中学3年生までが夜19時~20時30分まで、高校生から一般が夜19時~21時30分まで練習しています。生徒は帯の色によって階級が別れていて、白帯(入門者)・柿(8級)・紫(7級)・青(6級)・黄(5級)・緑(4級)・茶(3~1級)・黒(初段~)となっています。空手を学ぶことは礼儀作法を学ぶことにもつながり、稽古が始まる前に正座をして黙想し、終わった後に再び正座と黙想、そして床の掃除をします。私は、空手を習う人が、何事にも負けない気持ちと体を作るお手伝いをしています。

空手の練習は、基本的には柔軟・筋力運動から始まります。屈伸運動や各関節を動かすための開脚など柔軟体操を15分、腕立てや腹筋など筋力運動を10分します。そして技の練習ですが、受け返しの練習、ミット打ち、突きや蹴りの基本練習などを45分します。最後に自分を守るための練習があり、組み手やスパーリングなど対人練習を15分して終わります。人を相手にしないと感覚がつかめません。集中力が切れると危ないので、間で5分休憩を入れるようにしています。私は平成7年から日本拳武道西条支部の支部長をしています。毎年4月に空手の大会を開いていますが、県と市の承認を取って、選手集めや案内、トーナメント表作り、パンフレット作成などをします。また、夏に一度「子供を守る親の会」として、西条市と西条警察署が主催している護身術講座に協力したり、交通茶屋(街頭での交通安全の啓発活動)などに参加したりしています。

今、20名の生徒を教えていますが、幼稚園から中学3年生の子が一緒に練習しますし、白帯の子と黒帯の子ではできる技とできる量が全く違います。受験勉強や塾があり、なかなか練習に来られない子もいますが、限られた時間の中で各個人の技量・力量に合った指導をしなければいけません。また体調が悪い子に無理をさせないように気をつけています。自分から「今日は体調が悪い」と言ってくれる子もいますが、こちらから気づいてあげられるように常に注意を払わなければなりません。子どもたちには「できない」と手を抜くのではなく、できなかったら次に頑張るという心や何事にも一生懸命に取り組むという諦めない心を持ってもらいたいと思いながら教えています。

昇段審査で初段に合格して、黒帯を締めた時の子どもたちの輝いた姿を見られた時や、試合に勝って嬉しそうにしている姿を見た時にやりがいを感じます。私は、中学生の間に初段を取れることを目標に指導をしています。子どもたちが成長していく姿を見ることは楽しみですね。年に2回審査がありますが、出席日数や稽古の態度、そしてやる気があるかどうかなどで判断されます。大会に出て勝つと級が上がるというわけではありません。試合に出て優勝することは素晴らしいことですが、日々の稽古態度が重要なポイントになります。

私は、週に2~3回筋トレやジムに行ってトレーニングをしています。トレーニングをすることで、より強い筋肉を作ることができます。人に教えるという立場である以上は、体力においても技においても生徒に負けるわけにはいきませんからね。皆と一緒に稽古することにより、私自身も子どもたちと同じ気持ちになり、一つの空間を作り出すことができるところがこの仕事の魅力です。練習を積み上げると、空手の面白さに気付くことができます。稽古は毎回同じことをしていますが、何十年も同じことを繰り返すことにより、体に馴染み、無理なく自然な技を練ることができます。

中学生の頃、空手のマンガを読んでから空手に強い憧れがありました。家の近くに武道を習うところがなかったので、学生時代に始めることはできませんでしたが、家庭を持ち生活が安定した時に、会社の同僚に勧められたことが空手を始めた大きなきっかけです。また、健康のためにも良いかなと思い始めました。現役の選手として空手をしている頃は、常に体を動かしていましたが、引退後は空手を長く続けるためのトレーニングをしています。一日でも長く子どもたちの指導をしていければと思っています。今は支部長という責任のある立場にあるので、プライベートの時間が少ないですが、後継者ができたら山で自給自足ができるような自然体でゆったりとした生活を送りたいと考えています。

私は、小学4年生まで神奈川県川崎市にいました。光化学スモッグが頻繁に発令されるという今では考えられないような所でした。そのため小児喘息があり気管支系が弱かったので、母の田舎である西条市に帰ってきました。都会育ちだった私は、「川で泳ぐ」ということに大変驚いたものでした。しかし自然に触れ合うことで体も丈夫になったみたいです。水泳も5年生の頃は25mを泳げませんでしたが、6年生の時には西条市で1番になりました。かけっこは早いほうでした。中学生になるとサッカーを始めました。学校のマラソン大会では1番を取ったこともあります。できなかった運動が少しずつできるようになり、上達していくことが嬉しかったですね。種目は特に決まっていませんでしたが、将来はスポーツ選手になりたいと思っていました。

小・中学生の頃といえば、人生の基礎を作る年代です。皆で協力して、純粋に何でも取り組める大切な時期だと思います。私にとっては、高校より中学時代をやり直したいと思うくらい大切な3年間でした。私の通っていた学校では、中学2年になると大人に向けての第一歩として「少年式」が行われており、昔からとても大事な時期とされています。色々なことにチャレンジしてください。見たり聞いたりするだけだと物の本質が分からないと思います。体験することで得ることがたくさんあると思います。間違いや失敗を恐れずに、今しかできない時間を精一杯楽しんで欲しいです。たとえやりたいことを見つけるのが遅くても、夢への一歩に遅いということはありません。中学生くらいの時に感じたことを大切にしてください。まずは、将来のために今の自分を鍛えてください。
取材・原稿作成:西条市産業振興課 加藤
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