
| 生まれ |
1983年 |
| 子供の頃の夢 |
ケーキ屋さん、お嫁さん |
| クラブ活動(中学校) |
美術部 |
| 働いている地域 |
東京都 |
出身地 |
東京都 |
| 仕事内容 |
子どもの心身の発達を助ける |
| 自己紹介 |
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※このページに書いてある内容は取材日(2006年10月12日)時点のものです


幼稚園の先生の仕事は、子ども達と一緒に遊ぶことです。でもただ一緒に遊ぶのではなくて、遊びながら社会のルールを学んでもらうお手伝いをしているんですよ。例えば、おままごとをする時に、「ドアを開ける時はノックしてね」とか「ご飯ですよ~!手を合わせて下さい。いただきます!」とかお母さん役の子が言いますよね。そういう何気ない遊びの中で自然と生活の仕方が習慣づいていくのです。私は子ども達がどんどん自分達で学べるように、雨の日は教室の中にままごとのセットを出しておいたり、ちょっとした時に子ども達に社会のルールを伝えたりします。ちょっとしたきっかけがあれば子ども達は自分達でどんどん発展させた遊びをしていくんですよ。すごいですよね。

朝の7時30分くらいから、教室、遊具、トイレ、園外の道など色々なところの掃除を始めます。掃除は本当にとても細かく隅々までやっていきます。掃除が終わると、午前の授業が始まる10時まではバスで子どもを迎えにいったり、子どもが外で遊ぶのを見守ったりします。授業の内容は日によっても違いますが、運動場で遊んだり、工作したりします。午前の授業が終わると次はお昼ご飯です。皆でご飯を食べ終わると、少し遊んで、帰りの会をして14時30分くらいには子ども達は帰り始めます。でも先生の仕事はまだまだ終わりません!また隅々まで掃除をしたり、他の先生達とこれからの授業をどうしていくか考えたり、次の日の授業の準備をしたりして、帰りが夜の9時くらいになってしまうこともたくさんあるんですよ。

子どもの感性ってほんとにすごいんですよ。たくさんの新しいことを見て、たくさんのことに気付いている時期なんです。だから私はその子どもの感性をつぶしてしまわないようにとても気を付けています。昔、子どもが土の中の霜を見つけたことがありました。子どもは「水たまりがあったのが凍ったのかな?」とか霜ができた理由を色々考えるんですね。それで私に質問してきたので、子どもの考えを聞いた後に、「実はね、前に花壇にあげたお水が土の中にたまっていてそれが凍ったんだよ」と伝えました。そうしたらその子がどんどんまわりの子にも教えてあげて、その子にとって自信を持つことができるいい経験になりました。すぐに「水たまりが凍ったんじゃないよ」という風に子どもの意見を否定しないで、とにかく良く聞いて、子どもにも考えさせるようにすると、その子の感性・個性がどんどん伸びていくような気がします。

私には年の離れた兄がいて、兄の子どもの面倒をみることが小さい時から大好きでした。小学生の頃から、友達からも幼稚園の先生になればいいのに、と薦められるほど子どもの面倒をみていましたね。すごくおせっかいなんです。その頃から子どもに関わる仕事がしたいなと思うようになりました。そして高校生の時に幼稚園の先生の専門学校のパンフレットをみて、これだ!と受験をすることを決めたのです。受験にはピアノの試験もあったのですが、それまでピアノをちゃんと弾いたこともなくて、受験日の2~3ヶ月前から必死になって特訓しました。結局すごくうまくは弾けなかったのですが、特訓の熱意を認めてもらい無事合格することができました!そこから2年間専門学校でしっかり勉強して、今幼稚園の先生として働いています。

子ども達に毎日どういう風に声をかけていくか、毎日すごく考えます。誰でも無理やり何かをやらされそうになったら嫌な気持ちになりますよね?やっぱり子ども達も無理やりやらされていると感じるとなかなか動いてくれないんです。どうしたら子どもが楽しく遊びながら動けるのかを日々考えて実行しています。今日この言い方でだめだったから、明日はもっと違う言い方をしてみようとか、もう少しニコニコしていってみようとか。しかも同じ声のかけ方がいつまでも同じように成功するわけではないので、毎日が勉強ですね!

私の幼稚園では12月に音楽会、3月にミュージカルなどたくさんの行事があります。その行事をやりとげた後はすごく達成感があり、この仕事をやっていて良かったなと思います。音楽会では、最初大声で怒鳴って歌ってしまう子や、力を入れすぎて顔を真っ赤にして歌ってしまう子がいたのですが、「もっと力を抜いて歌ってみようか」など声かけをして、何回も練習をするうちに、皆きれいな声で笑顔で歌えるようになりました。子ども達も達成感で「歌えたよー」と泣いてしまうほどで、私も嬉しくて一緒に泣いてしまいました。

少しでも興味を持った事を、どんどん調べたり、練習していくといつのまにか自分に吸収されているはずです。子ども達を見ていても実感しますし、私もピアノは最初嫌々練習していましたが、やっていくうちに少し弾けるようになったり、伴奏して子ども一緒に歌うのが楽しかったりしてどんどん好きになっていきました。苦手なものでも楽しくなる事ってあるんですよね。少しでも興味を持ったことは、あきらめずにやってみて下さい。きっとそれが自分の力になりますよ。
取材・原稿作成:中川・熊谷(インターンスタッフ)