プロフィール
| 生まれ |
1972年 |
| 子供の頃の夢 |
歌手 |
| クラブ活動(中学校) |
バレーボール部 |
| 働いている地域 |
茨城県 |
出身地 |
茨城県 |
| 仕事内容 |
野菜を作る |
| 自己紹介 |
学校卒業後、農林水産省の出先機関で公務員として働く。2003年に農業へ転身。性格はいたって温厚、慎重(しんちょう)なタイプ。小学校の頃(ころ)からサッカーが好きで、今でも市民リーグでサッカーを楽しむ。 |
※このページに書いてある内容は取材日(2006年05月06日)時点のものです
仕事人記事

レタス、はくさい、キャベツ、だいこん、かぶ、きゅうり、とまと、お米。おじさんのところはいくつも野菜をつくっているけど、ちょうど今収穫が一番いそがしいレタスを紹介しましょう。レタスはね、一年に2回つくります。10月下旬から11月に種をまいて、3月から5月に収穫する春レタス。そして収穫が終わったら、また種をまいて、秋に収穫。種は畑にそのまままくのではなく、一度種床という小さな畑にまきます。35日から40日程度で芽が出てくるので、その苗を畑に植えかえる。秋に種まきしたレタスは寒いので、ビニールでかこって寒さや風からまもります。今年の冬はいつもよりも寒くて、収穫が少しだけ遅れました。

おじさんのところは化学肥料をあまり使わないで、動植物の有機質の肥料を使って野菜を栽培しています。野菜をつくるのに一番大事なのは土づくり。うちでは「もみがら」とか「とんぷん」とかを混ぜて、堆肥づくりから始まります。つくった堆肥は畑の土に混ぜると、土に養分がいきわたり元気になる。本当にいい肥料を使わないと、シャキッとした元気なレタスは絶対にできないんですよ。うちのレタスは本当にうまいです。私たちも収穫中にのどが乾いたら、そのまま洗わずにレタスを食べる。これが甘くて、のどを潤してくれるんですよね。
うちは契約農家といって、毎月決められた数の野菜を仲買人さんに納めます。仲買人さんはいろんな農家から野菜をたくさん集めて市場や大きなスーパーに卸す人です。なぜ仲買人さんに卸すのかというと、たとえば野菜を運ぶ運賃。仲買人さんがまとめて大量に送れば安くなるし、運賃は仲買人さんがもってくれます。またスーパーがひとつの農家から野菜を仕入れた場合、もし予定通りできなかったら、そのスーパーは野菜を売ることができません。野菜はお天気によって、出来ばえが左右されるので、数の調整が非常に難しいのです。寒いと小粒の野菜になったり、収穫が遅れたり。最悪の場合は病気になって全滅ということも。だから仲買人さんがいろんな農家と契約をして、野菜のとりまとめや数の調整をしています。そのぶん農家は野菜をつくることに専念できるんですね。うちの野菜は、この仲買人さんを通して、スーパーマーケットさんが仕入れ、店頭に並ぶことになります。

いくら仲買人さんのおかげで野菜つくりに専念できるとしても、仲買人さんには決められた数を納めないといけないので、天気をつねに気にしています。だから晴れた日には、やれることはやってしまう。収穫の忙しい時期は朝6時から夕暮れまでフル回転。お休みもあまりとりません。休んでいたら食べごろを逃しちゃうし、おいしいレタスをみんなに届けられないからね。今は本当に忙しいのだけれど、中国から農業を学ぶために研修生が5人来ているので、彼らに手伝ってもらっています。本当に助かりますよ。
うちは代々、農業をしています。でもおじさんは子供の頃、農業はやりたくなかった。朝から晩まで休みなく働く親父、おふくろの姿を見ていたから。だから学校を卒業して会社員になったんです。でも会社勤めをしていると、農業の楽しさや厳しさが改めて見えてきた。自分が頑張ったぶん、愛情をかけたぶん、たくさんのいい野菜が収穫できる。一生懸命つくらなければ、自信を持って野菜を売ることはできない。親から農業を継いでほしいとは一言も言われなかったけど、自分で考えて農業を選びました。農業に変わって最初の一年は体重が10キロも減りましたよ。仕事を覚えるたびに、親父やおふくろのスゴさを実感しています。たとえば肥料づくりも配分を間違えたら、野菜が枯れてしまうこともあるんですが、親父はだいたいの目分量でできる。私はまだまだ。アタマよりも身体で覚えていくことが多いのが農業の仕事。毎日、たいへんだけど楽しいです。一日でも早く私が経営を継いで、親父とおふくろに旅行に行ってもらいたいと思います。

おじさんも子供のころはよく畑で遊びました。本当に楽しいよ。野菜を穫るのも面白いし、土に触れればいろんな虫と出会えるし、たんぼでの泥遊び、かえるとり、本当に面白い。空の下で自然と遊んで、汗かいて、身体も丈夫になるしね。畑遊び、みなさんにもぜひ体験してほしいと思います。いつでも来てください。それと野菜をいっぱい食べてください。私たち農家は愛情と手間ひまをかけて、土から野菜をつくっています。自然の力と人の愛情をいっぱい吸収しているのが野菜です。野菜からぜひ力をもらってください。
取材・原稿作成:あしたねスタッフ
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