プロフィール
| 生まれ |
1980年 |
| 子供の頃の夢 |
運転士(バス)、白バイ隊員 |
| クラブ活動(中学校) |
バレーボール部 |
| 働いている地域 |
神奈川県 |
出身地 |
神奈川県 |
| 仕事内容 |
バスを運転し、お客様をお送りする |
| 自己紹介 |
休日は家でじっとせず、車やバイクでドライブしたり、バレーボールで汗を流したりしています。 |
※このページに書いてある内容は取材日(2009年08月12日)時点のものです
仕事人記事
お客さまを安全に、快適に、迅速に、目的地へお送りする仕事

私は神奈川県川崎市で市バスの運転手をしています。私が所属する塩浜営業所には97台のバスがあり、185名の運転手と9名の整備士、18名の事務員などが協力して、担当する7つの路線でバスを運行しています。

川崎市交通局の場合、運転手は5日間働いて1日休む、というサイクルで仕事をしています。出社時間と退社時間は毎日変わり、一番早いときは朝の5時出社、遅い場合は16時過ぎに出社します。出社するとすぐに、息の中に含まれるアルコール量を測る検査を行います。この検査に合格してから、バスの運行予定が書かれた運行指示書と、金庫など必要なものを持ってバスに向かい、バスの点検と洗車を行います。その後、点呼を受けていよいよバスへ乗車。バスを運転している時間は1日に7時間。3~4時間運転した後、1時間休憩をとり、また運転します。朝5時からの勤務の日には14時頃に乗務が終わり、営業所に戻って次の運転手にバスを引き渡し、退社します。

乗務中はとても神経を使いますから、仕事が終わったあとは、ゆっくり体を休めて早めに寝てしまいます。また、ずっと同じ姿勢で仕事をしていますから、気をつけないと腰を痛めてしまいます。だから、日頃からジョギングやストレッチをしているんですよ。それから、お酒を飲むのは休みの前の日だけ。安全に運転ができるよう、仕事以外のときにも気をつけることがいろいろあるのです。
乗車中は一瞬たりとも気が抜けない

川崎市交通局の場合、運転手が担当する路線と運転する時間帯が毎日変わります。路線や運転する時間帯が変われば、気をつけるべきことも変わります。たとえば住宅地を日中に運転する場合、子どもの急な飛び出しや、年配の方の道路横断などに気をつけなければなりません。朝夕のラッシュ時に市街地で運転する場合は、車の数が多いですから、急な割り込みやバス優先道路の違法駐車などに気を配ります。常に周囲の動きに気を配り、予測し、急ブレーキを避けるようにしています。

安全第一はもちろんですが、お客さまが気持ちよくバスに乗車して頂けるよう、コミュニケーションにも気を配ります。基本的なルールは決まっているのですが、乗車中のアナウンスは、運転手のアドリブも多いんですよ。たとえば夕方、工場が多い地域を運転すると工場での仕事を終えて帰宅する方がたくさん乗車されます。その場合は「お疲れ様でした」と声をかけるなど、お客さまの顔を見てその時に応じた挨拶をしています。お客さまから乗車される際に「お願いします」とか、下車される際に「ありがとうございました」など、声をかけて頂くこともあって、やっぱりとてもうれしいですね。
すごいテクニックを持つ、憧れの運転手さん

私には、憧れている運転手さんがいます。その方が運転しているバスに乗っていると、いつ発進したのか、停車したのかがわからないんですよ。ギアチェンジしていることも全然感じない。それにでこぼこしている道を運転していても、車体が揺れないんです。ホントにすごい運転テクニックです。私もコツコツ運転技術を磨いて、憧れのあの運転手さんのテクニックに近づけるようになりたいと思っています。

父・祖父・おじ、みんなバスの運転手で、実家はバスの営業所のすぐ近くにありました。昔のバスは床が木でできていて、独特の匂いがしたんです。父が帰宅してくると服からそのバスの匂いがしてきて、「あ、今日も運転してきたんだな。」って分かったりして。バスってそれだけ身近な存在で、大好きだったんです。だからいつかはバスの運転手になるんだって、思っていました。バスの運転手になるには、大型二種免許という資格が必要で、私は大型一種免許が取得できる20歳になってから一種免許を取得し、21歳で大型二種免許を取得して、念願のバスの運転手になることができました。観光バスの会社に就職して観光バスを1年半ほど運転し、22歳で川崎市交通局に入社。それ以来ずっと路線バスを運転しています。

子どもの頃から、好きなことはずーっとコツコツやり続けるのが苦にならない性格でした。小どもの頃から車が大好きで、駐車してある父親の車の運転席に乗ってみたり、お小遣いを貯めて父親の運転するバスに乗りに行ったりしていました。また幼稚園から始めた書道は今でも続けていますし、中学校から始めたバレーボールも、今は地元のチームに入って活動しています。仕事も子どもの頃からの好きなバスの運転手をしていますから、とても幸せなことだと思います。

挨拶をきちんとすること。マナーやモラルを守ること。友だちや家族とたくさん会話して、大切にすること。当たり前のことばかりですが、当たり前のことを大切にしてほしいと思います。当たり前のことって、大人になってから身につけようと思っても、すぐに身につけられるものではないんです。だからぜひ、子どもの頃から訓練して、きちんと身につけ、習慣にしてほしいと思います。
取材・原稿作成:あしたね取材チーム
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