プロフィール
| 生まれ |
1974年 |
| 子供の頃の夢 |
保育士 |
| クラブ活動(中学校) |
ソフトボール部 |
| 働いている地域 |
神奈川県 |
出身地 |
神奈川県 |
| 仕事内容 |
高齢者の日常の動きを手助けする |
| 自己紹介 |
人見知りでネクラだが、人と触れ合う事は好き。休日は家でゴロゴロするか、野球やボーリングで身体を動かし、気分転換しています。 |
※このページに書いてある内容は取材日(2011年02月23日)時点のものです
仕事人記事
高齢者の方の日常生活をお手伝いする

私は、川崎市にある「しおん」という特別養護老人ホームで、介護福祉士として働いています。特別養護老人ホームとは、ご自宅での生活が難しい高齢者の方が暮らす施設のことで、私の勤めている施設には、25名の方が住んでいらっしゃいます。私はここで、看護師やケアマネージャーの方々と協力しながら、食事やお風呂・トイレなど、一日の生活における様々な動きを手助けし、入居者の方が気持ち良く、そして安心して毎日を過ごすためのお手伝いをしています。

私の勤める施設には、大きく分けて、日中に働く早番・遅番、当番それから夜に働く夜勤という4種類の勤務時間があります。早番の日は朝7時に出勤して、まず、入居者の方がベッドから身を起こして、パジャマから洋服に着替え、顔を洗うお手伝いをします。次に、8時の朝食に向けて、車椅子などで広間にお連れした入居者の方々にお絞りや前掛けを配り、調理場で作られた料理を運びます。朝食が終わってお皿を片づけると、9時からお一人ずつトイレまでお連れし、便座の上げ下げやおむつの交換などのお手伝いをします。10時になると牛乳やジュースをお配りし、10時半に遅番の人が出勤してきたら、当番から早番・遅番の人に、皮膚の状態が良くない方・熱や下痢で体調が悪い方など、今日特に注意すべきことを伝えます。11時からは再びトイレの時間があり、その後12時の昼食に向けて準備をします。25名の入居者の方に対して、介護福祉士2~3人で仕事をするので、午前中は特に慌ただしく時間が過ぎていきます。

昼食後、トイレの時間が終わると、入居者の方の様子や体調・食事の量などを記録に付けます。14時半から30分間は音楽や運動のレクリエーションの時間で、入居者の方にカラオケを歌って頂いたり、風船でバレーボールをしたりします。普段車椅子で過ごしておられる方も、楽しみながら体を動かせるように内容を工夫しています。15時からはおやつ、その後トイレの時間があり、16時になると早番の日は勤務終了。遅番の日は、18時からの夕食が終わると、歯磨き・うがいをお手伝いし、パジャマに着替えてベッドに移る手助けをします。遅番の日は19時半で勤務が終わります。夜勤者は以降25名の入居者の方々を基本的に一人でお世話をすることになります。21時に各部屋を回って声をかけながら電気を消し、その後1時間に一度は各部屋を見回り、午前2時には自分で寝返りを打てない方が床ずれしないよう体位を変えます。夜の間に翌日の記録用紙を準備して、朝7時になると次の一日が始まります。
ご自分らしく、安心して過ごせる環境を作る

私が仕事をする時に大切にしていることは、入居者の方が自分らしく、安心して過ごせる環境を作ることです。入居者の方にはそれぞれのご家庭があり、多くの方が施設に入る前に過ごしてきた自宅を懐かしみ、寂しさを感じていらっしゃいます。また施設では集団生活のため、食事やお風呂などは時間を決めざるを得ず、生活の全てをゆっくりとご自分のペースで過ごして頂くことは難しくなります。しかしそうだからこそ、日々労わりや思いやりを持って接し、私達介護福祉士が、入居者の方にとって安心できる存在になるよう努めています。入居者の方が、私達の施設を「第二の家」だと感じてくださると良いですね。
ふとした瞬間の感謝の言葉

朝起きる時にベッドから体を起こす、食事の時に口元にスプーンを運ぶといった手助けが上手くなるには、入居者の方と長く接し、お一人お一人の様子をじっくり観察することが必要です。例えば、ベッドから体を起こす時には、入居者の方によって体の左右どちらに力が入るのかが異なり、入居者の方が力を入れるタイミングと手助けするタイミングを上手く合わせないと、無理な力が掛かってお互いに体を痛めてしまいます。このようにしながら様々な仕事をしていると、普段は無口な方が、ふとした瞬間に「ありがとうね」とおっしゃってくださった時など、上手く接することができたことを感じ、「やっていて良かったな、もっと頑張らなくては」と思います。

高校生の時に、将来は人と接する仕事・体を動かす仕事がしたいと思い、福祉系の専門学校に進んで介護福祉士の資格を取りました。そして、特別養護老人ホームに就職したのですが、どのように入居者の方に接したら良いか分からなくなってしまい、一年四カ月ほどで辞めてしまいました。その後三カ月は、何もせずに家で過ごす日々。しかしやがて、「何かしなくては」という危機感に襲われ、自分が何をしたいのかを考えていくと、思い浮かんできたのは入居者の方々と接した思い出だったのです。「やはり介護の仕事がしたい!」そう思って、在宅介護や入浴サービスなど、様々な介護福祉の仕事を経て、現在の職場に勤め出しました。振り返ってみれば、一度は挫折し、悩んだ時間があったからこそ、今の自分がいるのだと思います。

子どもの頃は外で遊ぶのが好きで、よく男の子に交じってサッカーをしていました。自分では他人に頼りがちな性格だったように思いますが、中学生の時に母を亡くし、「これからは何でも一人でやらなくては」と思ったことを覚えています。中学校の部活はソフトボール部で、授業の前後に毎日練習があり、上下関係がとても厳しく、「逃げ出したい!」と思ったことも何度もありました。でも今から思えば、年長者への接し方を学ぶことができ、それまでとは全く違った環境で大きく成長できたのだと思います。

若い時は、やりたいことが分からず、周りに悩みを打ち明けられないこともあるかもしれません。そうして自分で考えることも大切なことです。しかし、少しでも興味のあること、好きなことに挑戦してみると、今までとは違った考え方ができるようになることもあります。皆さんには、色々なことにチャレンジし、やりたい仕事や目標を見つけて欲しいです。やりたい仕事や目標が見つかると、毎日がイキイキしてきますよ!
取材・原稿作成:横浜銀行、あしたね取材チーム
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