プロフィール
| 生まれ |
1971年 |
| 子供の頃の夢 |
デザイナー |
| クラブ活動(中学校) |
吹奏楽部 |
| 働いている地域 |
愛媛県 |
出身地 |
鹿児島県 |
| 仕事内容 |
陶芸教室を開き、作品を作る |
| 自己紹介 |
小さい頃から独立心が強く、創意工夫を好む性格でした。あきらめない気持ちを大切にしています。 |
※このページに書いてある内容は取材日(2009年07月06日)時点のものです
仕事人記事

展覧会や個展を開くために作品を作っている陶芸家も多いですが、私は陶芸やとんぼ玉の作り方を生徒さんに教える教室を開いています。とんぼ玉とは穴の開いたガラス玉のことで、バーナーを使ってガラスを溶かして作ります。アクセサリーなどを作られる方が多いですね。教室を開くためには土やガラス、薬品を選んで準備することが必要ですので、教室を開くための準備期間として1年以上かかりました。教室が終わった後や、休みの日には自分の作品も作っています。月に20~30個くらい作っていますね。年に一度、陶器ととんぼ玉の作品展を開いているんですよ。

陶芸では、例えば湯のみを作る場合、まず2時間ぐらいかけて形作りをし、1週間くらい乾かします。その後、30分から1時間くらいかけて器を安定させるために高台(器の底の部分)を作り、2週間くらい乾かします。そして、8時間くらい素焼き(器が土に戻らないようにするため900度くらいで軽くあぶること)して、釉薬(水もれを防止し、つや出しをするための薬)をかけ、12時間~14時間かけて1230度くらいで本焼きしてでき上がりです。それぞれの作業に掛かる時間は短いですが、湯のみができあがるまでの期間は1ヶ月くらいかかります。

生徒さんが来られる前に、どこまで作業が進んでいるかチェックし、みんな作っている物が違うので、それぞれ必要なものを用意します。生徒さんが来られたら前回の続きを教えていきます。教室が終わったら、後片付けと次回すること、反省することはないか考えます。一人一人に目を配れるように、一回の教室で4人までの生徒さんを教えています。週に5回教室を開いています。

陶芸は、粘土や粉末の釉薬を運ぶので重労働だと思います。粘土は、練る時などに力がいります。だから大きいものを作る時は大変です。色合いについては色の見本もありますが、同じ土や薬を使っても「必ずこの色になる」ということがありません。焼き上がりの色は経験を積むとわかるようになります。陶芸の粘土は冷たくて、作っている時に水を使うので冬は手が痛いです。とんぼ玉は、バーナーを使って2,3時間作業するので夏はとても暑いです。焼き物は、やり直しができないので、集中して作業しています。

教室をしているので、人と接することが多く「ありがとう」と言われた時や、作品を見て「大事にします」と言われるとうれしいですね。人とのつながりを大事にしたいです。陶芸は焼きあがって窯を開けるまでどんな物になるかわからないですし、とんぼ玉も作って冷ました後、はじめて完成品を見ることができるので、自分が思った通りにでき上がった時はうれしいですね。今は楽しいから続けられると思っています。みなさんに喜んでもらえる物を作って行きたいと思います。

私にとって大切なことは、人とのコミュニケーションです。器を通して、使ってくださる家族が目に浮かびます。陶器って高くて応接間に飾るイメージがあると思います。私は自分が作った物を飾るのではなく、日常の中で使って欲しいと思います。器も毎日使ってもらえる方がうれしいかなと。たとえ割れてしまっても、また買ってもらえるとうれしいです。そこでまた人とのコミュニケーションが生まれると思います。この前はこんなのを買ってくださったなぁと人柄が見えたり、この人にはこんな器が似合うかなとイメージして作ることができたりするようになります。どこかに行っても、花を見ても、空の形や色など、どうやって陶芸で表現すれば良いかいつも考えています。本を読んでいても良い文章があれば、この文章を陶芸で形にできないかなと考えます。

実は、Iターン(都会から地方に住むこと)をしたことがこの仕事を選んだ大きな理由です。以前は福岡や名古屋でまったく違う仕事をして、趣味で陶芸をしていました。その後、愛媛にIターンが決まった時に今まで続けていた仕事を続けられなくなりました。それで、人と出会うことができる仕事がしたいと考えた時「自分は陶芸をやっている!陶芸を教えながらみんなでやって行きたい」と思ったのがきっかけです。

独立心が強くて人と同じことをするのが嫌な子どもで、負けず嫌いでした。「イヤだ」とよく言っていたので親や先生は困ったと思いますよ(笑)。小学生の頃は畑で野菜を作るのが大好きでした。友達と遊ぶ時も、田んぼでれんげをつんだり川でカニを取ったりして遊んでいました。外国にあこがれていたのでデザイナーになるという夢がありました。そのために、英会話を習っていました。

自分が思っていることを口に出せなかったりすることがあると思います。集団の中で生活していると、「みんながこう言っているから私もそうしよう」と人の意見に流されることがありますが、人の意見も聞けて、自分の意見もしっかり持つようにして欲しいです。また、一度相手の立場にたって考えるということは大事だと思います。自分がなりたい仕事につけると一番良いと思いますが、みんながそうではないかもしれません。もし、自分の希望する仕事に就けなかったとしても、その中でどう楽しみを見つけるかが大切だと思います。
取材・原稿作成:西条市産業振興課 加藤
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