プロフィール
| 生まれ |
1975年 |
| 子供の頃の夢 |
医師 |
| クラブ活動(中学校) |
テニス部 |
| 働いている地域 |
神奈川県 |
出身地 |
広島県 |
| 仕事内容 |
患者さんを診察し、目の病気を治す |
| 自己紹介 |
人と話すのが好き。向上心を持ちつつ、行動力を大事にしている。休日は子どもと散歩をしたり、買い物やゴルフをしたりして過ごしている。 |
※このページに書いてある内容は取材日(2009年12月10日)時点のものです
仕事人記事

私は、川崎市にある京浜総合病院で目を専門に治療する仕事をしています。いわゆる"眼科のお医者さん"です。私たちは、身の回りの情報を身体のあらゆる器官を使ってキャッチし、判断することによって生活していますが、実は、情報の大部分は視覚によって得られています。だから目に異常が発生すると、生活がとても不便になってしまいます。ただ単に目が痛いとか苦しいだけではなく、精神的にも不安になってしまうことが多いです。私は、眼科のお医者さんの仕事は、目の異常を治すことだけではなく、気持ちの不安も取り除くことだと思っています。

朝は8時30分に出勤。まずは入院されている患者さんの診察を行います。9時から外来の患者さんの診察が始まり、午前中は12時30分くらいまで、午後は17時過ぎまで診察を行います。診察の後は、看護師や他の先生とミーティングを行って、患者さんの情報交換を行ったり、治療方針を決めたりします。治療のために資料を読んだりして勉強することも多いですね。帰宅は21時頃のことが多いです。

週に2回の手術の日は、午後はずっと手術を行います。1回10~15分で終了する手術もあれば、2時間以上かかる手術もあります。眼科の診療範囲は、眼球の中と、まぶたや視神経といった目のくぼみの中の機能全般です。ただ、患者さんの症状によっては脳神経外科や脳外科といった、他の分野が関係してくる場合もあります。そのため、眼科以外の先生と連携しながら、治療を進めることもあるんですよ。

診察の際には、とにかく「患者さんの話を聞く」ことを心がけています。病院ってやっぱり緊張すると思いますし、「症状を話してください」ってお医者さんに言われても、どう話せばいいのか分からないですよね。そこで、患者さんの目を見て、困っていそうなことをこちらから問いかけたり、治療と関係のない話をしたりして、話しやすい雰囲気を作るようにしています。医者の仕事は治療して、身体の異常を治すことです。ただ、心身共に健康になっていただくためにも、患者さんのお話をよく聞くことが、実は医者の仕事の大部分を占めていると、私は思っています。
治療方法は日々、進化しています

医者をやっていると、今の医学ではどうしても治らない病気になってしまった患者さんと接することもあります。これが仕事で一番つらいことです。だからこそ、日々勉強し続けて、新しいこともどんどん取り入れていきたいですし、日々の診察の中で「この症状の情報は広く公開すれば、他の患者さんの治療にも役に立つのではないか」とか「他の先生にも多く意見を聞いてみたい」と思った事柄については、研究して、学会に論文を発表したりもします。

実は、人間の身体の中で唯一、外から肉眼で血管を見ることができる臓器が目なんです。ふつうは血管って、身体にメスや特別な機械を使わないと見られないですよね。でも目は、患者さんの負担なしに血管を見ることができるんです。血管の状態を見ていろいろと診断できるようになれば、多くの人の病気の症状が重くなる前に治すこともできるかもしれません。まだまだできることが医学にはたくさんあります。私も一人の医者として、医学の発展に貢献していきたいと思っています。

仕事をしていて一番うれしいのは、やっぱり患者さんの喜ぶ顔を見ることですね。目の異常は視力が落ちていることが多いので、治療の結果が、患者さんにとてもわかりやすいんです。手術前に0.1だった視力が、手術をした次の日には1.0になっていたりして、「手術前には見えなかった顔のしわが見えちゃう。見えすぎちゃって困る。」なんて言われることもあります。あるご年配の患者さんから、「いつ死んでもいいやって思っていたけど、よく見えるようになって生きる希望がわいてきました。」と言っていただいたこともあります。医者をやっていてよかったと思う瞬間ですね。

医者になりたいと思い始めたのは、小学校の頃です。妹が喘息で病院に通っていたので、よく一緒について行っていました。そこで目にするお医者さんをかっこいいなぁ、と思ったのが、憧れのきっかけです。その後、祖父が癌になったのですが、手術を担当されたお医者さんがまたかっこよくて。困っている人を助ける、すごい仕事だ!と、どんどん思いが強くなっていったんです。ただ小学校・中学校は、外で遊んだりスポーツしたりすることのほうが好きでしたね。勉強もそんなに好きではありませんでした。医学部を目指して勉強し始めたのは、高校生になってからです。

私は、実体験から「○○したい」とか「□□になりたい」と思ったら、ずっと思い続けて、かなえるために自分から行動すること。そうすればきっとかなうと信じています。医者になることは小学生からの夢でしたが、医者になった今でも、立派な先輩の先生方に少しでも近づきたいし、手術の腕ももっともっと磨きたい、少しでも多く患者さんを助けたい・・・・なりたいこと、やりたいことがいっぱいです。みなさんも、もしなりたいこと、やりたいことがあるようでしたら、ぜひ強く思い続けて行動してみてください。そうしたらきっと叶うはずですから。
取材・原稿作成:横浜銀行、あしたね取材チーム
医師 のページに戻る