
| 生まれ |
1981年 |
| 子供の頃の夢 |
トリマー |
| クラブ活動(中学校) |
剣道部 |
| 働いている地域 |
千葉県 |
出身地 |
千葉県 |
| 仕事内容 |
犬や猫を散髪し毛を整え綺麗にする |
| 自己紹介 |
明るく活発な性格。料理や小物作りが好き。休日は買い物やお風呂屋(ふろや)さん、公園などに行き、ストレス発散。 |

※このページに書いてある内容は取材日(2006年11月08日)時点のものです


トリマーは動物のための美容師です。まずは、飼い主さんからどんなカットにするか希望を聞いて動物をお預かりし、シャンプーをして、ドライヤーをかけながらブラッシングをして、トリミングと呼ばれるヘアカットをします。だいたい2時間ほどかかるので、飼い主さんには2時間後にお迎えに来てもらいます。毛を乾かす時は大型のドライヤーを使うのですが、毛がいたる所に飛び散るので、空いた時間はいつもお掃除をしています。気がつくと、いつも私の頭にも毛がいっぱい乗っているんですよ。トリマーは専門店だけではなく、ペットホテルなどいろいろな場所で働くことができるのですが、私は動物病院でトリマーとして働いています。

早番の場合は、朝8時半に出勤して、掃除をし、入院している動物を散歩に連れて行ったり、ご飯をあげたります。10時からトリミングのお客様の受付が始まり、17時半には終了します。多い日では10組のお客さんが来られ、土日はいつも予約でいっぱいです。特に、12月は動物もきれいにして年を越したい飼い主さんが多いので、いつもの倍くらいのお客さんがいらっしゃいます。トリミングが終わると、遅番の人が、使った器具を洗ったり、床に落ちた毛などの掃除をして一日が終わります。私は動物病院で働いているので、トリミング以外に、日によっては病院の受付をしたり、診察や手術の時に動物を抑えるなどの看護の仕事をすることもあります。

トリミングが終わった動物を迎えに来た飼い主さんから、「きれいになった」「かわいくなった」と喜んでもらえた時は、とても嬉しくなります。飼い主さんは、自分の子どもと同じようにかわいがっているので、「こんな風にしてください」と写真を持って来てくださる飼い主もいらっしゃいます。でも、動物もみんな違う顔をしていますから、その写真通りに仕上げることは難しいので、動物それぞれの特徴をつかむことと、飼い主さんがどんなでき上がりを望んでいるかを想像することが、カットをする時に重要になります。そのためにも飼い主さんとじっくり話をすることもあって、それだけがんばっているからこそ、喜んでもらえると本当に嬉しいんです。

仕事をしている間ずっと大好きな動物に触れていられるので、私は働くことをとても楽しんでいます。でも、大変なこともたくさんあります。例えば、動物を洗っている時に咬まれたり引っかかれたりすることもあるので、傷が絶えません。そして、ずっと立ちっぱなしだし、30キロもある動物を運ぶこともあるので腰痛にもなります。毛を切る仕事は集中力が必要なので、精神的にも疲れます。華やかな世界に見られがちですが、1年もしないうちにトリマーを辞めてしまう人も多い大変な仕事です。でも、私は「3年続けられれば一生できる仕事だ」と思っています。

トリミングをしている時に、一番気をつけなければならないのが、怪我です。ハサミで動物の皮膚を切ってしまったり、爪を切り過ぎたり、動物に嫌な思いをさせてしまうことが無いように十分に気を付けています。一度信用をなくすと、動物を怖がらせてしまうし、そのお客さんにも来てもらえなくなってしまいます。私たちは、動物の気持ちや姿勢が安定するような抑え方を工夫したり、犬の性格を見極めたりする努力をしています。そして、何より大切なことは、動物を大切に思い、愛情を持って接することです。動物が来てくれるからこそ私たちは働くことができるわけですし、その意識があると自然と接し方も変わります。不思議なくらい動物にもその気持ちが伝わって、動物が落ち着くのが分かるんですよ。

この仕事を始めてから5年半経ちますが、最近やっと咬まれる前に避けることができるようになり、動物を落ち着かせるコツなども分かってきました。そして、明るく話したり、家でのお手入れのアドバイスをするなど、飼い主さんとのコミュニケーションの取り方もだんだんとうまくなってきたように思います。私たちの仕事は、急にうまくなるようなものではありません。専門学校ではおとなしい動物を扱ったし、お客様もいませんでした。基礎をしっかりと学ぶことはできましたが、学校だけでは気付くことができなかったことが、働く現場にはたくさんあります。地道に仕事を繰り返しながら、やっとここまで成長できたのだと思うし、これからもずっと努力していく必要があると思っています。

私の親が、犬のブリーダーをしていたこともあって、生まれた時から多くの動物が身近にいました。寝る時も、起きてからも、学校から帰って来ても、いつも犬がいて、犬と一緒の生活が当たり前でした。そして、小学生の時にドックショーを見に行き、そこでトリミングテーブルを出して犬のブラッシングをしている人を見て、「この仕事しかない!」と思いました。その時からずっとトリマーになりたくて、知り合いでトリマーの資格を取った人の話を聞いたりしながら、高校卒業後2年制の専門学校のトリマーコースに入学し、私を含めた同級生のほとんどがトリマーとして就職することができました。

私は、勉強ばかりではなく、スポーツや遊びなど、いろんなことを経験して欲しいと思います。特に、お正月・豆まき・お花見・紅葉・クリスマスなどのような、季節の行事を大切にして、楽しみを自分で作ることをおすすめします。そうして過ごしていると、1年なんてあっという間で、メリハリのある生活ができるんですよ。私は、休みの日も休まずに動き回って、いつも楽しんで元気に過ごしています。
取材・原稿作成:中川(インターンスタッフ)、丸山