
| 生まれ |
1980年 |
| 子供の頃の夢 |
職人、芸術家 |
| クラブ活動(中学校) |
陸上部 |
| 働いている地域 |
石川県 |
出身地 |
石川県 |
| 仕事内容 |
スーパーの棚の金型を作る |
| 自己紹介 |
性格:マイペース。 趣味:PC、運動。 |

※このページに書いてある内容は取材日(2006年06月13日)時点のものです

プラスチック製品(せいひん)の元のカタチとなる「金型」をつくっています。

皆さんのまわりにはいろいろなカタチをしたプラスチック製品がありますよね。プラスチックでいろいろなカタチをつくるためには金型と呼ばれるものが必要なのです。たとえば四角いカタチをしたお皿に水を入れて凍らせると四角い氷ができますよね。それと同じで、プラスチックで四角いカタチをした製品を作る時には、四角い穴のあいた金型が必要になるのです。その金型にプラスチックを流し込んで固めると、四角いプラスチック製品ができあがります。金型はプラスチック製品のカタチを決めるのに重要なものなのです。その金型が一つあれば、同じカタチのプラスチック製品を大量に作ることができるのです。そして僕の仕事はパソコンでCADというコンピュータソフトを使って金型を設計することです。

プラスチックを素材にした食器(お皿、トレー、箸など)やデパートの食材を並べる展示用テーブルといった製品の金型を多く作っていますが、金型を作る前にお客様から製品の図面を見せてもらい、それから金型の設計へと進みます。でも、お客様からいただいた図面の中には、金型にするには難しい部分が出てくることがあります。難しい形にしたいという話がでた場合は、金型を製作するためにできる事とできない事をお客様に伝えて、相談しながら最終的に製作可能な形状にしていくのです。その相談の答えが出たあと実際に金型を製作するプログラムの作成に入ります。
プログラムができたら、あとは機械が金型をつくります。

僕が作ったプログラムは工場にあるNC工作機によって読み込まれます。その機械には鉄を削るための刃物がいっぱい並んでいて、その一つ一つの刃物の動きはプログラムで順番に動くようになっています。プログラムには使う刃物や移動速度、刃物の回転数が記憶されていますので、機械は僕の指令通りに動いてくれるのです。もちろんすべてが機械任せというわけにはいきませんから、機械がしっかりと動いているかどうかを確認しながら作っています。

以前、笹の葉のカタチをしたお皿の金型を製作した事があります。その時は本物の笹の葉を見ながらなめらかな面や葉の反り具合などの形状をイメージしながら作っていきました。仕上った時に葉っぱらしく見せるために、機械はデータ通りに作っていきます。現在ではほとんどの行程を工作機械のコンピュータが作りだしてくれます。しかし、こまかい所ではまだまだ人の手によって作られているのです。笹の葉の筋を機械で表現するのは難しいので、そこは手作業で鉄を彫って金型をつくっているのです。

僕が通っていた高校は工業系の学校でした。授業の中でCADを使ったことがあって、その時に「面白いな」と感じたのです。それで、大学へ進学しようと決めた時も専門的な授業が受けられる学校を選びました。もともとモノをつくることが好きで、小さい頃からいろいろと作っていました。物を作る楽しさはなんといっても、できあがりを見る楽しみですね。よりキレイに、誰よりも上手に作ろうという気持ちが強くなります。

今は仕事が忙しいのでプラモデルをつくる時間はありませんが、小さい頃からプラモデルづくりは大好きです。いちどやり出すと自分が納得するまで気がすまない性格なので、とにかく一日中やっていましたね。作って完成させて、完成したものは人にあげたりしていました。小学3年生の時に図工の授業で「お面」を作った事があるのですが、そのでき具合が自分ではとても気に入っていました。将来は何かモノを作る仕事がしたいなと、思ったのはその頃でした。いまでもその「お面」は家に飾ってありますよ。
小学生時代の夏休みの自由研究はとても夢中になって取り組んでいました。思い出に残っているのは、小学校6年生の時に紙粘土で作った学校のジオラマです。夏休み前から製作に取りかかり、毎日のように夜中まで作っていたのですよ。自分の中で最初に何を作らなくてはいけないかを決めるのですが、もうその段階で上手に作るという目標を高く設定していたので、夏休みが終わりに近づいていても、まだまだ製作途中でした。
仕事でも遊びでも、好きなことは一生懸命(いっしょうけんめい)やった方がいい。

休日に買い物へ出かけるとプラスチック製品が気になってしまいます。自分では気づかないのですが、手に取ってしばらく観察しているようです。友だちに「何見てるの」といわれたりして。これは職業病というのかな。たとえばプラスチックのおもちゃなどは「ここがダメ」なんて指摘したりして。この仕事を始めて4年目。まだまだ勉強する事がたくさんあるけれど、自分の好きな事だからがんばれます。やっぱり好きな事は惜しまずにやった方がいいですね。僕は小さい頃「勉強しなさい」とよくいわれたけど、一日中モノを作ったり絵を書いたりしていました。自分が納得できるまで、投げ出さずにやることはとても大切な事だと思います。
取材・原稿作成:足利(インターンスタッフ)