
| 生まれ |
1960年 |
| 子供の頃の夢 |
ミュージシャン |
| クラブ活動(中学校) |
バレーボール部 |
| 働いている地域 |
東京都 |
出身地 |
埼玉県 |
| 仕事内容 |
スーパーのチラシを作る |
| 自己紹介 |
性格は真面目です。趣味は音楽と映画の鑑賞です。 |

※このページに書いてある内容は取材日(2006年06月28日)時点のものです


印刷機を使って、いろいろな物に文字や色、写真、絵などをプリントすることを「印刷」といいます。僕がつとめる印刷会社は、教科書や参考書、スーパーなどのチラシ、レストランのメニューやポスター、CDジャケットなど、「紙」の印刷が専門です。僕が印刷したものを見たり、使ったりしたことのある人が、みなさんの中にもきっとたくさんいると思います。

「印刷」は、スタンプやハンコみたいなもの。もとになる型を、インクでたくさんの紙に写していく仕組みです。もとになる型のことを、印刷の仕事では「版」といいます。僕の仕事はその「版」を作る仕事。みんなもイモなどをけずってハンコを作ったことないですか?あのイメージです。といっても、僕の場合は、手作業ではなくパソコンを使います。お客さまがワープロで打った文章や、デジカメで撮った写真のデータなどが、ちゃんと印刷できる状態になるように、パソコンの画面で整えたり、並べたりしていきます。
インクは、「青」「赤」「黄」「黒(白)」の4色しか使いません。

印刷では、人の肌も、洋服も、空も花も、たった4つの色だけで表わすことができます。といっても、4色のインクをまぜ合わせるわけではありません。同じ柄の「版」を4つ作り、青色の版、赤色の版、黄色の版、黒色(または白色)の版という風に色分けして、4つの版を重ね合わせて印刷することで、いろいろな色を表します。どの色を濃く作って重ねるかによって、印刷したとき、写真などの色のキレイさがまったく違ってきます。だから、カラー印刷の場合、版作りはとても重要な仕事になります。
パソコン好きな君は、大活躍(だいかつやく)!の予感。

印刷する文字や写真の受け渡し、版を作る作業、そして、印刷機の操作など、印刷の仕事にはパソコンを使う作業がたくさんあります。僕もパソコンを使うのが大好きです。今の会社に最新式のカラー印刷機がやってきたときには、会社のみんなを代表してメーカーさんに使い方を習い、今は、みんなにそれを教えています。とっても頼りにされるし、キレイにできるとお客さまも喜んでくれます。好きなことを仕事に活かせて、人に喜ばれるのでうれしいです。

毎朝、新聞と一緒に家に届くスーパーのチラシ。これを印刷するのも印刷会社の仕事の1つです。たくさんの人に見てもらえるのでうれしい仕事ですが、商品の値段や、タイムサービスの情報などはギリギリまで決まらないことが多いので、大いそぎで印刷するのが大変だったりもします。面白いのは、食べ物の写真をおいしそうに印刷する工夫。写真をパソコンでキレイに直したり、色を整えたりするのは僕らの腕の見せどころなんです。一番むずかしいのは、ズバリ「ラーメン」。いろんな色の具がのっているし、スープの色も複雑だからです。ラーメン屋さんでメニューの写真を見て、「おいしそう」って思ったら、それを印刷した人は、きっとかなりの達人ですよ!

会社の封筒を印刷したいけど、ロゴ(会社のマーク)のデータをなくしてしまった・・・というお客さまのために、古い封筒のロゴをパソコンのソフトでなぞって同じものを作り、印刷してあげたことがあります。ものすごく感謝されてうれしかったですね。その封筒を記念に少しもらって、今でも宝物にしています。タレントさんのサイン用色紙の印刷を頼まれた時には、印刷に使う紙がダンボールみたいに厚くて、印刷機につまりそうだったので、機械につきっきりで作業しました。そうしたら、うまく印刷できて、これもお客さまにとても喜ばれました。僕らの仕事は、「不可能を可能にする仕事」なんだと思います。そして、たくさんの人に笑顔になってもらう仕事。だから僕は、この仕事が大好きです。

はじめのころ苦労したのは、両面印刷する時の、印刷機への紙の補充。両面印刷する機械には、まず片面を印刷して、そのインクをすばやく乾かし、もう片面を印刷する機能がついていました。ただ、乾かしたときに紙が反り返ってしまうんですね。両面印刷するには、それをもう一度キレイにそろえて、機械に入れなければなりません。少しでもずれていたら、表裏の文字や写真の位置もずれて、全部やり直しになってしまうので責任重大。あまった紙で何度も何度も練習しました。おかげで今では、紙と紙の間にうまく空気を含ませながら、トントンっとすばやく紙をそろえることができます。

ロックが大好きで、小学生のころから、よくラジオで音楽を聴いていました。中学ではバレーボール部のキャプテンだったのですが、高校に入ったらやっぱり音楽をやりたくなって、友達とバンドを組みました。担当はギター。ギターは今でもたくさん持っているし、CDやレコードはウチに1000枚以上あります。でも、大人になってパソコンを使ってみたら、とても楽しくて。自分の名刺や宣伝のビラはもちろん、友達の分までパソコンで作るようになって、ついにはそれを仕事にしちゃいました。自分の中にどんな特技が眠っていて、どんな仕事をする人になるかは、大人になるまでわからないものだなぁと思います。

これまで見た中で一番好きなレコードジャケットは、外国のある有名なミュージシャンのレコードジャケット。ジーンズの写真の真ん中に本物のジッパーがついていて開けられるんです。で、その下にはなんと、パンツの写真が印刷してある!こういう面白い「しかけ」作りに、いつか僕も参加したいと思っています。そのためにも、もっと印刷のことを勉強していくつもりです。「あれ、僕が印刷したんだ」って家族に見せられるような、大きな看板の印刷にも挑戦したいですね。

みんなは、今からなら何にでもなれます!宇宙飛行士にだって、サッカー選手にだってなれる。だから、自分はこういうことしか向いてないなんて決めないで、興味がわいてきたことは何でもジャンジャンやらなきゃもったいないです。やりたいと思ったことをのびのび楽しみながら、どんな大人になろうかなぁって、ゆっくりゆっくり迷ってもいいんじゃないかと、僕は思います。
取材・原稿作成:石川(インターンスタッフ)