
| 生まれ |
1954年 |
| 子供の頃の夢 |
棋士 |
| クラブ活動(中学校) |
サッカー部 |
| 働いている地域 |
愛媛県 |
出身地 |
愛媛県 |
| 仕事内容 |
土地に関する手続きを手伝う |
| 自己紹介 |
趣味(しゅみ)はつりと将棋(しょうぎ)と読書です。 |

※このページに書いてある内容は取材日(2007年12月19日)時点のものです


私は、土地家屋調査士という仕事をしています。聞きなれないことばかりかもしれませんが、主に土地の境界確認、分筆登記、地目変更、表示登記などの土地に関するいろんな手続きをする申請をやっています。内容について少し説明すると、「土地の境界確認」は、それぞれの土地と土地の境界を確認する作業で、「分筆登記」とは1つの土地を数筆に分けて家族に相続させたり、他人に売買する時に必要な登録の申請のことです。そして、土地には土地を使う目的別に「地目」を登録しなければなりません。地目の中には農業をするための「農地」や家を建てる「宅地」など種類があります。「農地」から「宅地」に土地の目的が変更になる場合に『地目変更』という申請をします。建物を新築する時には、建物の所在地・種類・構造・面積や新築日などを申請しなければなりません。そういった新たな登録を「表示登記」といいます。これらの手続きには専門的な法律の知識が必要で、とても手間のかかる作業です。私の仕事はこれらの作業を、土地の所有者に代わって手続きをする仕事です。

事務所での仕事時間は8時半から夕方5時までと決めていますが、自宅の一部に事務所を構えているので、仕事は朝の4時くらいからすることもあります。夜遅くまですることもありますし、仕事が片付かなかったら、土日も仕事になる場合もあります。事務所は私と妻の2人でやっています。土地の図面を作ったり、申請書を作成します。土地の所有者との打ち合わせや交渉もします。あと、依頼のあった土地に行って測量をすることもあります。
一番大変なのが、土地の境界を決める時です。土地と土地との境界線を決める時には、その土地の所有者が立ち会って確認を取ります。お互いの土地の境界について、お互いが納得した位置で決めます。しかし、お互いが納得いかなかったときはとても苦労します。土地の所有者同士の感情が左右して喧嘩になることもあるし、お互いの主張があるので話しすらできなくなることもあります。そうなると、私が間に入って解決しなければなりません。お互いが納得するまでに、何年もの月日がかかる場合があります。
もめ事を解決したときがホッとする瞬間(しゅんかん)

やりがいを感じるといえば、境界確認などで何年ももめていたところが解決したときですかねぇ。それでも、お互いにいがみあった中での解決だったりするので、両方から憎まれることもあります。納得いかないけど、妥協して了解してくれることがあるからです。どうしても解決にならない場合はそういうこともあります。解決させて良かったのか悪かったのかと自問することもありますが、それでも一つの仕事が終わるとホッとしますね。土地の測量をして、図面を作って、申請するだけで終わるなら苦労が無いかもしれませんが、土地の所有者同士の感情が入ってもめたりすると気苦労に耐えないですね。それでも、どこかやりがいがあるからこの仕事を続けているのかもしれません。
依頼者(いらいしゃ)との信頼(しんらい)関係が必要な仕事
私は、自分のポリシー・信念を持って仕事に励んでいますが、自分の信念を持ちすぎてそれを依頼者にぶつけ過ぎても、依頼者の信頼を得ることができません。この仕事は、依頼者との信頼関係も必要になってくるので、信念は大切にはしますが、それを押し付けないようにしています。そのことで、自問自答することは多いですが、初心を忘れないように心がけています。仕事が忙しくなってきたり、なかなか解決のつかない仕事の中で初心に返ることができたら、また気持ちを新たに仕事に励むことができるからです。

高校が土木科で、大学が法学部だったのでこの仕事が合うと思いました。土木での測量の知識や、法学部での法律の知識がこの資格には必要だったからです。大学を卒業してからいろんな会社で働きましたが、いずれ独立して仕事がしたいと思っていたので、27歳のときに土地家屋調査士さんの事務所で補助として働くようになりました。その後、39歳のときに土地家屋調査士の資格を取りました。そして、私の事務所を開きました。今では事務所を開設して14年ほどになります。
私はソフトボールが大好きで、よく友達とやっていました。冬場になると、近所にあったプールが水を抜くので、その中でよくソフトボールをしました。当時は、打ったボールがプールのフェンスを越えて、よく近所の家のガラスを割っていました。でも、みんなで「おばちゃん。ごめんねぇ~」と言うと「弁償しなさい!」なんて言われることなく、許してくれてたような時代でした。近所の鉄工所の人たちも、お昼休みになるとよくソフトボールをしていたので、「自分が大人になったらこういうところで働きたいなぁ」と思っていました。ソフトボール以外に、私は将棋が大好きで将棋のプロにもなりたかったです。
自分がやりたいことを信念を持って貫(つらぬ)いてほしい

みんなには希望に向かって進んでいってほしいですね。将来、プロ野球選手になりたいとか、いろんな夢や野望があると思いますが、自分の信念を持って人生を生きてほしいです。生きていると、時には信念を曲げてしまいそうになったり、それが叶わなかったりすることもあります。私の場合は、信念通りにならなかった経験があるので、みんなには信念を貫いてほしいですね。私は苦い経験をしたとき、信念を持っていることの大切さを知りました。自分の夢を持って、希望を持って生きてください。自分がやりたいことを信念を持って貫いたら、きっと素敵なことが起こります。
取材・原稿作成:西条市産業振興課 倉本