
| 生まれ |
1965年 |
| 子供の頃の夢 |
特になし |
| クラブ活動(中学校) |
なし |
| 働いている地域 |
愛媛県 |
出身地 |
愛媛県 |
| 仕事内容 |
図書館で本の案内や管理を行う |
| 自己紹介 |
小さい頃(ころ)から本を読むのが好きでした。本に関わる仕事が出来てとても幸せだと思います。最近は、自分の時間が持てるようになったので毎晩読書を楽しんでいます。 |

※このページに書いてある内容は取材日(2007年12月13日)時点のものです


私は図書館で、本や雑誌、新聞などを整理して、利用者が読みたいものをすぐに見つけられるようにする仕事をしています。窓口では、本の貸出しや返却作業のほか、利用者の方の相談にのり、読書に関する質問に答えることも大切な仕事です。たとえば、自分の所の図書館にはない本でも利用者が希望すれば、近くの図書館へ問合せて、その本を探します。本が見つかったら、その図書館から本を借りてきて、利用者に貸し出しています。こういう仕事をしている人を「図書館司書」と呼びます。図書館司書には本に関するいろんな知識が必要になりますが、私はその図書館司書の資格を持っています。図書館で働く人のことを「司書」と呼んだりもしますが、図書館で働く人がみんな図書館司書の資格を持っているわけではありません。司書というのは、県や市が運営する公立図書館の専門職員の職名のことです。

私の勤めている図書館の開館時間は、朝9時30分から夜の7時までです。私たちは、8時30分~5時15分までと10時30分~7時までの2班に分かれて勤務しています。あと、土日、祝日も開館しているので、交代しながら勤務をしています。月曜日が休館日です。仕事は、8時30分に出勤したらまず館内の掃除をします。新聞は毎朝8紙届くので、その差し替えをします。また、夜間に返却された本の返却作業もします。私の図書館には約9万5000冊の本があり、全ての本にバーコードを付けて管理をしているので、返却された本はバーコードを読み取って棚へ返します。開館してからは、本の貸出しや、図書の問合せに答えたりします。今は、パソコンでどこの図書館に何の本が置いてあるか検索できるので、問合せのあった図書を近隣の図書館から探す作業もしています。休憩は交代で取り、職員4人とパートさんで全体の仕事をしています。夕方になるとシルバー人材センターからも1人手伝いに来てくれて、閉館まで図書の返却や整理をしてくれます。毎日の作業以外に、3月末には図書館を休館して蔵書点検をします。館内にある全ての本のバーコードを1冊ずつ読み取ります。あと、学校へ読み聞かせに行くボランティアさんの育成もしていて、読み聞かせする本の紹介や提案などもしています。

図書館では1年の間に約16万冊の本が借り出されます。最近、図書を借りる人のマナーが悪くなっています。中でも、本に落書きをする例が一番多いですね。本の裏に自分が借りたという印を入れたりするんです。いろんな本をよく借りる人が、この本を読んだという自分なりの印を入れるんです。あとは線を引いたりする人もいます。本を返却するときに、本のバーコードを読み取る作業をしますが、その場で本の中身まで細かくチェックすることができないので、次に本を借りた人が落書きを発見するケースが多いですね。他にも、ペットをおうちで飼っているところでは、犬や猫が本を噛んで傷めたり、折り目を付ける人もいます。食べ物や飲み物で本を汚したり、雨に濡れて本が傷むケースもあります。本のページを切り取る人もいるので、新しい本でも買い直しをしなければなりません。1年間で本を買えるお金が限られているので、こうなると心が痛みます。

小学校などへ「ブックトーク」に行くことがあります。ブックトークとは、いろんなテーマに沿って本を紹介することですけど、本の内容全てを読み聞かせるものではなくて、本のあらすじや、本の中で面白いところだけを紹介して、その本に興味が持てるような話をします。「あぁ!続きが読みたい」って思ってもらえるように話を工夫しています。ブックトークの後に、皆さんが本を読んでくれるようになるとやりがいがありますね。あとは、「この前ブックトークに来てくれた人だぁ」って声をかけてくれたりします。やっぱり覚えてくれてると嬉しいですね。利用者のリクエストに答えられた時、「ありがとう」って言われると嬉しいです。
図書館では、利用者の情報をパソコンに登録しています。本を貸し出す時に、どの本を誰に貸したか分かるようにするためです。たまに貸し出した本が返らない場合は、この情報をもとに、早く返してくださいとお手紙を出したり、電話をしたりします。しかしそのような場合でも、利用者がどんな本を借りているかは言いません。どの本を借りたかによって、その人の思想や信条が読み取れる場合があるからです。いくら家族であっても、借りた本人以外にはそのことは明かさないように気をつけています。そして、返却された本については、返却された時点で誰がこの本を借りたかという情報がパソコンの中から消えるようになってます。これも個人情報を守るための手段です。本が落書きなどされていても、誰がしたか特定できないという不便なところもありますが、個人情報は大切に扱っています。
高校を卒業後、短大の国文科へ進学し、その国文科で図書館司書の資格を取りました。図書館司書は国家試験と違って、試験を受けるというより単位を取るともらえるものなので、図書館司書の資格を持っている人はたくさんいます。私は図書館司書の資格を持ったあと、今の図書館の司書の募集があったので地方公務員の試験を受けて採用されました。各図書館で司書をやっている職員さんは1、2名ほどで、あまり異動もありません。ほかの図書館の人達と一緒の会議になると、いつも同じ顔ぶれになります。毎回同じ顔ぶれだとみんな仲良くなってくるので、そのネットワークを生かしていろんな情報交換をしています。

小さい時から明るい性格で活発な子でした。私のおじいちゃんやお父さんは本が大好きでしたので、本に囲まれて育ちました。だから、子どもの頃から本は好きでよく読んでいました。特に、推理小説が大好きで、アガサ・クリスティの本はよく読みました。漫画の本も好きで読んでいました。本が大好きなので今の仕事をするきっかけにもなったと思います。今でも、毎日本を読んでいます。自分の好きな分野の本を寝る前に読むのが習慣で、本を読まなきゃ寝れないんですよ。テレビの代わりに本を読んでいる感じですねぇ。今は大人でも子どもでも楽しめるような本が好きですね。
今、図書館を利用しているのは60代の人が一番多くて、あとは小さいお子さんを連れたお母さんたちが目立ちます。このサイトを見ている小学生から中学生にかけての年齢層の利用が少なく思います。なので、今しか読めない本を読んでほしいですね。大人になったら、大人向けの本を読むことがあるでしょうけど、今なら「いじめ」や「悩み相談」の本が出ています。いじめの本などを読んで疑似体験をしてほしいですね。本って読んでいるとその世界に入っていくんですよ。いじめられてる子の気持ちになったり、いじめてる子の気持ちになったり、1冊の本でいろんな感情になれます。そういうところから、人の気持ちなどを知ったりできます。いじめだけじゃなくて、本からはいろんな世界を体験することができるので、今のうちにたくさんの本を読んでほしいです。そのために図書館があるので、いろんな本を借りてみてください。
取材・原稿作成:西条市産業振興課 倉本