プロフィール
| 生まれ |
1968年 |
| 子供の頃の夢 |
サッカー選手 |
| クラブ活動(中学校) |
サッカー部 |
| 働いている地域 |
東京都 |
出身地 |
神奈川県 |
| 仕事内容 |
選手のトレーニングをサポートする |
| 自己紹介 |
好きなことを見つけるとのめりこむ(ゴルフなど) |
※このページに書いてある内容は取材日(2006年05月24日)時点のものです
仕事人記事

私の仕事はサッカーのアスレチックトレーナーです。トレーナーとしてJリーグに入り、ガンバ大阪で6年間、そしていま在籍している東京ヴェルディでは4年目となりました。主な仕事の内容はヴェルディに所属しているサッカー選手のカラダに起こるケガを治していくこと。サッカー選手は特に足首とヒザのケガが多いんです。ねんざ、打撲、などが主ですが、骨折も時々あります。ケガ以外にもサッカー選手は疲れたり、体調を崩してしまったりするので、その時その時の状況に合った対応をします。ケガの場合はまず応急処置をすることが大事。もし、そのケガが試合や練習に出られないような大きなものだった場合は、リハビリという運動を一緒に行ない、選手のケガが完治したらグラウンドへ送りだします。選手が体調を崩している時は病院に連れて行くこともあるし、チーム専属医師や看護士さんと協力しあって治していきます。疲れていればマッサージやストレッチもするしトレーニングをしてもらうこともあるんです。
試合中や練習中はいつも選手の動きに集中しています。

選手がケガをした瞬間から私の仕事は始まります。ですから、練習の時も試合の時もつねに選手の動きをしっかりと見つめているんです。そうすれば選手がもしケガをしてしまったとしても、どういう事がきっかけでどれぐらいのケガをしたのかということが分かりますし、そのあとにどう対応すればいいのかということをスグに判断できます。
ケガをした選手が復帰するまで担当します。

選手がケガをしてしまったらチームにとっては大変なことです。少しでも早く練習や試合に出られるように選手はリハビリをします。その手助けをするのが私の仕事ですから、選手がケガをしてから復帰するまでのリハビリの全体の計画を立てます。そして、作成した全体の計画を元に、毎週のリハビリのプログラムを作ります。そして次にその日いち日のプログラムを午前と午後に分けて、どうやって行なうかまで選手と相談しながら細かく作っていくんです。選手がリハビリのトレーニングを進めていく中で「ちょっとキツイ」と思えばトレーニング量を減らす事もありますし、反対に「もう少しできる」と思えばもうちょっと先に進んでみようかという提案をします。トレーナーは選手がリハビリをしている期間中、選手と一緒になってトレーニングのチェックをするんです。

Jリーガーはカラダも気持ちも強い!そういう印象を持っている人は多いかもしれません。でも選手はケガをすると気持ちがとっても落ち込むんです。だって、大好きなサッカーができなくなってしまうんですから。そんな落ち込んだ気持ちを支えるのも実はトレーナーにとってはとても大切な仕事のひとつです。リハビリをしていく途中で選手はいろいろな悩みを持つようになります。私は、悩んでいる選手が、早く気持ちを切り替えることができるように、まず選手の悩みを受け止めるように心がけています。選手によってケガした時の反応はそれぞれなのですが、いい選手になればなるほどケガした時点から次のステップへの気持ちの切り替えが早く、復帰するためには何をするべきかという前向きな思いを強く持っているように感じます。
チームが勝つためには選手の体調などを正確に管理することも重要です。

選手のケガの状況やチームのコンディション、選手個人のコンディションを情報としてコーチングスタッフに伝える、ということが、試合前の私の役割です。体調のいい選手が多ければ多いほど、いい試合ができるはずなので、監督は選手のコンディションも考えて、メンバーを選んだり、練習量を増やしたり減らしたりします。選手が「疲れたな」とか「あちこちがちょっと痛くなってきている」と言っているのを聞いたら、私は、実際に手で触ってみて、「ちょっと筋肉が疲れているな」とか「筋肉に張りがあるな」ということを確認してから選手のカラダの状態を判断します。
選手がケガから復帰した時ほどウレシイことはありません!

リハビリはケガをした選手とトレーナーがチカラを合わせ、信頼関係を大切にしながら行なうわけですが、その選手がフィールドに復帰して行く瞬間が一番うれしいですね。ケガが大きければ大きいほどリハビリの期間は長くなるんです。そういう選手が元気にピッチでプレイするのを見ると感動します。選手にとってリハビリの期間中はとてもツライことです。トレーナーは選手の限界点を見定めて毎日トレーニングメニューを設定します。厳しいトレーニングなので、選手はやらなければいけないという思いと、キツイからあきらめようという思いになります。そこで、時には「もっとガンバれ!」とか「ほら、できたじゃん!」ということもいいます。でも、選手のトレーニングの記録が上がったり、あるいは痛くてできなかったことができたりすると、明日もやろう!という気持ちになるんです。

選手のカラダの状態を手で触って理解するということは、たくさんの経験を積まなければなりません。私はサッカーの世界に入って10年目を迎えます。トレーナーとしてそこまでの経験を積むにはまず、人のカラダを治療することが好きでなければできないと思います。そして具体的には医療資格が必要になりますから、理学療法士、柔道整復士、鍼灸マッサージ士などの資格を取得することが重要です。サッカーの世界では常にいいトレーナーを探していますから、なりたいと思った人にはチャンスがあるかもしれませんね。
サッカーが好き治療も好き。その二つを仕事にしたいと考えていました。

小学校は4年の時からサッカーを始め、大学の4年間までやっていました。小学校の文集にプロサッカー選手になりたいと書いていましたよ。そのあとは中学・高校・大学と、プロになるというよりは目の前のことに真剣に取り組んでいました。子ども時代の憧れの選手はマラドーナとジーコでした。じつは、社会人のチームでも少しプレイしたことがあるんです。仕事としては柔道整復士、いわゆる接骨院で仕事するような骨折、脱きゅう、打撲を直す仕事をしていました。 サッカーが好きなのと、人のカラダの痛みを治すことが好きだったので、特技の二つをミックスした仕事はないかと思っていたら、トレーナーという仕事を見つけました。大学でもスポーツを勉強していたので、大学時代の先生(元Jリーガー)に相談をしたところ、まずは大学のサッカー部を担当してみろということで、早稲田大学のサッカー部のトレーナーになりました。国体の選抜選手のトレーナーなどを経て、その後ガンバ大阪に入団しました。

私は「好きなことを思いきってやる」ということが大切だと思います。自分の考えていることや思いは大切にして、その思いを捨てないことが最終的にはその思いを実現していく力になると思います。やりたいことは変わってもいいと思います。でも、それをとことんやることは大事。自分が好きなことをやっていくなかで、こっちとこっち、どっちにしよう。そういう分かれ道は何回も出てくると思います。そんな時は、後悔のないように自分の好きな道を選ぶと良いと思います。
取材・原稿作成:奥元(インターンスタッフ)
スポーツトレーナー のページに戻る