
| 生まれ |
1952年 |
| 子供の頃の夢 |
プロ野球選手、歌手 |
| クラブ活動(中学校) |
野球部 |
| 働いている地域 |
愛媛県 |
出身地 |
愛媛県 |
| 仕事内容 |
お金に関する情報をチェックする |
| 自己紹介 |
苦しくてもくじけない性格。ややもすると自己中心的。休日はほとんどゴルフをしている。 |

※このページに書いてある内容は取材日(2007年09月04日)時点のものです


公認会計士は、テレビで宣伝をしているような大きな会社の決算書が正しいかどうかを判断して、その情報が正しいことを証明する意見書を作る仕事をしています。上場といって株式を公開しているような大きな会社では決算書という書類が公開されていて、この書類にもし間違いがあったら、それを知らないでこの会社にお金を出した人が損をしてしまうこともあります。だから、私たち公認会計士がチェックして、「正しいですよ」という意見書を作って、正しいことを証明しています。公認会計士の人数は、全国で1万7千人くらい、四国では150人くらいです。公認会計士の仕事は増えてきてますので、全国的に人数は足りてません。また、私は税理士の仕事もしています。税理士の仕事は、みなさんの周りにある商店や会社が商売をしたら利益が出ますが、その利益に応じて国などに支払う税金の額を計算して、税務署に届け出る仕事をしています。
公認会計士は、年間の訪問するスケジュールを決めて、会社を訪問しています。その日は朝から相手の会社に行って、朝9時から夕方5時までの1日中、会社の担当者の方から会社の経営状況などを聞いて、会社の状況と決算書という書類とが違っていないかどうかをチェックする監査の仕事をしています。税理士の仕事をする時は、相手先の商店や会社の会計を1ヶ月単位でチェックし、それをまとめて、1年間の決算書を作ってます。税理士の仕事の場合は、1ヶ月に1回訪問したり、年間に何回か訪問したり、お客さんに合わせて訪問回数を決めてますので、公認会計士の仕事と比べてちょっと弾力的です。
公認会計士という仕事の大変なところは、まず一つ目は、国際会計基準という国際的な取り決めがあるんですが、これが時代の流れにそって、どんどん変化していくことです。これが変わってしまうと、それに合わせて自分の能力を高めていかないとダメです。これができなければ、公認会計士の仕事ができなくなってしまいます。もう一つは、相手の企業にダメな部分が見つかっても、隠さずに会社としての評価を落とさないといけないところです。公認会計士が評価を落とせば、それによって相手の企業が経営上苦しい立場に陥ってしまうこともありますが、それを公認会計士が見逃してしまうと、その会社がつぶれてしまったときなどに、損をする人がたくさん出てきて、「公認会計士は何を見ていたんだ!」と責任を問われることになります。だから、公認会計士は「ダメなものはダメ!」と言える姿勢をいつも持っていないといけないのが辛いところです。
企業(きぎょう)に対して信頼(しんらい)を与(あた)えるという重い責任

公認会計士は、大きな企業に対して信頼を与えるという役割を担ってます。大きな会社は、株式というものを発行して、それを売買させることによって会社の価値を高めています。公認会計士が作る監査報告書という書類がなければ、その会社には信頼が無いということで、この株式の売買もさせてくれなくなります。公認会計士には、そのような責任のある仕事をする事に対するやりがいがあると思います。
お客さんとの信頼(しんらい)関係を築けるかどうかが重要
公認会計士、税理士どちらもそうなんですけど、お客さんとの信頼関係をつくることが重要だと思ってます。お互いが信頼し合うことによって、会社の方に対する提案についても認めて実行に移してくれると思いますし、やっぱり信頼してくれるとうれしいですよね。うちの会社がお付き合いしているところが、会社で約250件、個人で約50件くらいになりますので、社長さん、会計の担当者の方で大体300人くらいの方とお付き合いをしていることになります。この人たち全員と信頼関係をつくって仕事をすることができるのが、自分の仕事の中で最もうれしいことですね。それによって、相手の会社が成長していってくれれば、更に嬉しいです。

大学4年の時に就職する気がなくて、大学終わりかけの時に税理士の試験を受けようと思って大学院に進学しました。そこがスタートです。僕が行ってた大学院では、税理士試験に必要な5科目のうち3科目が免除になるところでした。税理士になるためには残り2科目でよかったんですけど、大学院を卒業した12月に税理士試験はすべての科目で合格しました。ただ、そのまま税理士になって地元に帰った場合に、周りの税理士さんから、試験で全科目合格したんじゃなくて、3科目免除を受けて合格したんだと見られるのが嫌で、それだったら公認会計士も同じ分野ですし、父も公認会計士と税理士でしたので、自分も公認会計士の道にチャレンジしてみようと思いました。公認会計士の試験は、僕の実力では難しいと思ってたんですけど、2回目の受験でたまたま合格することができました。
子どもの頃(ころ)は完全なお坊(ぼっ)ちゃんでした
子どもの頃は、完全なお坊ちゃんでした。何の苦労も無く育ちました。活発ではあったんですけど、他の人から見たら、かなりわがままだったかもしれません。あまり苦労もしてないですし、これといった思い出が残ってないんですけど、小学6年生の時に、学校に宿題を忘れたことがあります。「先生、取りに帰ります。」と言って取りに帰って、家の庭を通って自分の部屋に取りに帰ろうとしたら、親父がちょうど縁側のところで爪を切ってたんですね。「親父に顔を合わせたら怒られる」と思って、コソコソと隣の家の塀から自分の部屋に入ろうとしてたところを親父に見つかって、「何で自分の部屋に入るのに堂々と入らないんだ」と言われて、「宿題持っていくのを忘れて、見つかるのが嫌だったから」と言ったら、「そんなことでコソコソする必要がないだろう」と言われました。で、自分は宿題をやってると思って見てみたら、実はやってなかったんですね。その時に親父はめちゃくちゃ怒らなかったんですけど、私が「うわ~、学校帰るの嫌だ」と言ったときに、親父が「自分がやったことは自分が責任を取れ。隠れたりごまかしたりするな。塀から部屋に入ろうとして父に怒られたこと、実は宿題をやってなかったこと、素直に全部先生に言え。」と言われました。どんな言われ方をしたのか詳しく覚えてないんですけど、その時に、何事も逃げ隠れするなということを親父から教わりました。

好きな1科目でいいので、音楽でも体育でもいいので、それを一生懸命やっていると、今度他の科目が必要になってきたときに、それができるようになります。だから、今は1科目でいいので、自分の好きな科目を一生懸命やってみてください。それと、人をいじめることは、自分の気に入らないところを晴らそうとして、人に当たることだと思います。でも、これではいつまでたっても自分の気持ちは晴れない。一時的に楽しい思いをしても、その後、逆に苦しくなる。本当は、苦しんでる人とか弱い人とかをどれだけ助けられるかによって、そういう人たちが自分のことを認めてくれたときに、自分も喜べます。それに気付いて欲しい。人は誰もが「自分が幸せになりたい」と思ってるはずです。自分が楽しくなるためにはどうしたらいいかを考えると、人も楽しくなるように動くことによって、自分も楽しくなるんだと、僕はそう思ってます。
取材・原稿作成:西条市産業振興課 大久保