プロフィール
| 生まれ |
1975年 |
| 子供の頃の夢 |
医師 |
| クラブ活動(中学校) |
テニス部 |
| 働いている地域 |
大阪府 |
出身地 |
奈良県 |
| 仕事内容 |
勉強を教え、進路の相談に乗る |
| 自己紹介 |
マイペース。休日も、自分のやりたいことを中心に行動する。冬場は休日はほとんどスノーボードに行っている。 |
※このページに書いてある内容は取材日(2006年10月27日)時点のものです
仕事人記事

私は塾や予備校で、大学受験を目指す中学生や高校生、浪人生に数学を教えています。私の場合、1回90分の授業を1週間に28クラス担当しています。多い日は1日に6クラスの授業を受け持つので、朝から夜まで教えっぱなしのこともあります。授業中はずっと立ち続けていますし、休み時間には生徒からの質問に答えているので、ほとんど休む時間もない体力勝負の仕事です。職場では教えることだけに集中していますが、夜中に家に帰ってからは、次の日の授業の準備として、問題を実際に解いてみたり解説プリントを作ったりするので、寝るのはいつも午前2時頃になります。体調を崩してしまうと授業ができなくなってしまうので、それ以上に遅い時間にならないように気をつけているんですよ。

私の仕事は数学を教えるだけではなくて、授業で使うテキストを作る仕事があります。過去何年分もの入試問題などの資料から問題を選んだり、自分で問題を考えたりしながらテキストを作ります。また、塾の生徒たちへの進路指導も大切な仕事です。例えば、高校2年生にとっては、受験までの1年間の過ごし方や、2年生の3学期の重要性を知ることが大切ですので、受験ガイダンスの場でそのような話しをすることもあります。他にも、学期と学期の間など、塾の授業が休みの期間には、塾の先生が集まって勉強会を行います。教えるべき内容や、生徒たちの性格も毎年少しずつ変っていきますので、質の良い授業を提供し、生徒たちが志望校に合格できるように、私たちも成長する努力をしているのです。

私は、塾の先生になって11年になります。ですから、若い先生を育てることも仕事の1つになります。先輩の先生が「生徒役」になって、若い先生が授業を行い、その授業の良い点や改善できる点などを話し合ったりもします。そういう交流がベテランの先生にとっての刺激にもなります。私も最初の1、2年はベテランの先生の授業を見て、まずは伝統的な教え方を覚えることから始めました。先輩先生の見よう見まねで授業を何度も行いながら基本を学んだので、若い先生にも基本の大切さを伝えるようにしています。基本となるものがなければ、自分らしさを作り出すことはできないのです。

受験のための塾ですから、生徒さんが大学に合格することはとても嬉しいことです。しかしそれだけではなくて、「楽しく1年を過ごせた!」と思ってもらえた時はもっと嬉しい気持ちになります。私はいつも、「自分が将来したいことのために、今何をすれば良いかを考えていけるようになろう」と繰り返し話しています。その効果もあってか、「大学に行きたい」と言っていた生徒達から、だんだんと「○○をしたいから大学に行きたい」という発言が出るようになっていきます。そんな風に、塾の先生は授業をするだけではなく、生徒さんたちの将来に深く関わる仕事です。私は、生徒さんが30歳40歳になっても印象に残っていく先生になりたいと思っています。

生徒さんの将来と関わる仕事であるからこそ、悩みもあります。私が働いている塾は大学受験のための塾ですから、まずは大学に合格することを目指さなければなりません。そして、生徒さんの現状の学力では合格することが難しいと思われても、今後の成長に期待して生徒さんが行きたい大学を目指していくのか、合格する可能性の高い大学を目指して、その後で人生設計をするのか、などどのような道を示してあげるべきかいつも迷います。同時に、合格するだけが人生ではない、という思いもあり、合格させてあげたい、という思いとの間で矛盾を感じることもたくさんあります。だからこそ、「成績が伸びた!」「理解することができた!」などと、生徒さんが満足してくれるようなサービスを提供することを常に心がけています。

私が大学生の頃、就職について考えたのですが、特にやってみたい仕事がなかなか思い当たりませんでした。でも大学の時からアルバイトとして働いていた塾講師の仕事は、自分にとても合っていると思っていたし、何より楽しく働くことができそうだったので、採用試験を受けました。夏休みなどは本当に忙しくなりますし、先生としての人気がなくなると仕事を失う可能性もありますが、まとまった休みも取れますし、今は自分が望むような充実した仕事ができているので満足しています。

小学生の頃は、学校に夜忍び込んでプールで泳いだり、プールの水の栓を抜いてしまい、次の日プールの授業が中止になったり、校庭になっていた枇杷やイチジクを全て食べてしまったりと、ありとあらゆるいたずらをしていました。当然先生に何度も叱られました。ちょうどテレビゲームが流行り始めた頃で、ゲームも好きでしたが、山に基地を作ったり、川に行って遊んだりする方が多かったように思います。小学校5年生の頃から中学受験のために塾に通い始めましたが、あまり勉強をした記憶はないですね。

私が子どもの頃に比べて、今はとても便利なものが増えています。テレビゲームなどが発達して、自分で何か新しいことや楽しいことを考え出して遊ぶ、という機会も必要もあまりないのではないでしょうか。与えられたものではなくて、新たなものをつくることにチャレンジしていくことで、本気で手に入れたいものはどうしたら手に入るのか、を考える力や忍耐力がつくと私は思っています。家庭や学校でいろいろなことを話したり、考えたりして、不器用でもいいのでぜひ自分で遊びを創ってみてください!
取材・原稿作成:増田・中川(インターンスタッフ)
塾講師 のページに戻る