プロフィール
| 生まれ |
1962年 |
| 子供の頃の夢 |
カーデザイナー(工業デザイナー)、SF作家 |
| クラブ活動(中学校) |
剣道部 |
| 働いている地域 |
愛媛県 |
出身地 |
愛媛県 |
| 仕事内容 |
地元食材を生かし飲食店を営む |
| 自己紹介 |
休日は映画を見るのが好きです。長い休みが取れるときはダイビングに行きたいですね。出来るだけ田舎でボォ~とするのが好きです。 |
※このページに書いてある内容は取材日(2007年08月13日)時点のものです
仕事人記事

私たちの仕事を簡単に言うと、料理を作ってお客様に提供する仕事です。小売業だと商品を買ってそのまま売ってしまうんですが、外食ビジネスというのは、食材を仕入れてから加工して商品を作り、接客サービスを付けて販売するという製造販売業です。最近、手作りじゃないお店が増えてきてますが、うちはすべて手作りにこだわってやってます。5,6年ほど前、ある東京のフランス料理のレストランに行ったときに、すごくおいしい料理だったんですけど、シェフに「どこの野菜を使ってるんですか?」と聞いたところ、「愛媛です。愛媛の物は最高です!」とフランス料理のトップシェフが言ってました。それを聞いて、今まで自分たちが地元のことを見ないで、外ばかり見ていたことに気付きました。そこで、できる限り地元の良い食材を使おうということで、「出来るだけ地産地消につとめ、愛媛のレストランを目指します」が、お店の方針の一つになってます。

この仕事は、朝出勤したら開店業務を行います。店の中はホールとキッチンとに分かれるんですけど、ホール業務の人たちは、お店の中を掃除して、お客様が快適に過ごすことができる環境を整えます。キッチンの方は、その日のランチ食材の準備をしたり、料理の下準備をします。それからランチタイムに入っていきますけど、ランチタイムはお客さんが多いです。3時から5時半くらいの時間帯はアイドルタイムっていうんですけど、この時間帯は少し暇ができます。その間に休憩をとったり夜の仕込みをして、6時半くらいからのディナータイムが始まります。お客さんのピークは7時半くらいですね。10時くらいから片付けして閉店業務をします。全部で14時間くらいの営業時間になりますが、何人かでシフトを組んで交代で仕事をしています。

現在、店舗は3つ所有してますが、3店舗とも使用している食材は同じレベルの物で、ある程度良い品質の物を使ってます。しかし、3店舗とも料理はすべて手作りで行っているので、どうしても味が違ってきてしまいます。でも、あえて僕は、作る人の良さを活かすために、3店舗とも同じ味になることはないと言ってます。また、その日の作る人の体調などによって味に若干のバラツキが出てきてしまうこともあって、お客様からご指摘を受けたりすることもあります。他の飲食店だと、料理もソースも一括で作って味を合わせる手間暇を省いたりするんですけど、うちの場合は、シェフ、従業員、アルバイト全員が勉強会を行ったり外部の研修に参加したりして、人材育成に力を入れて、手作りにこだわってます。
僕はいつも、飲食業は世界で一番人を幸せにする仕事だと言ってます。おいしいものを食べると幸せになりますよね。人って多くて1日3回、少ない人で2回、最も少ない人で1回は食事をするわけですけど、人が一生のうちで食事をする回数は限られてます。でも絶対に食事をしないと人間は生きられない。その中の何回かを、彼女との初めてのデートだとか、家族の記念日だとか、いろんな理由でうちのお店で食べようかと思って来てくれるんです。しかも、この仕事は他の仕事と違って、お客様が食べた後に「おいしい!」と感じるかどうか、結果がすぐに出てしまうので、お客様のためにも最高の物を出そうと思ってます。

うちの会社で大切にしているのは、自分らしさを大切にするってことです。会社の価値観を理解して行動することも重要だけど、ロボットみたいに同じ物を作っていくんじゃなくて、スタッフそれぞれが自分の長所を発揮してくれればなと思ってます。笑顔のいい人は素敵な笑顔を出してくれればいいし、笑顔が苦手な人は、無理に笑顔を出さなくてもいいと思うんですね。仕事が丁寧にできるんだったら丁寧にやってくれればいいし、お客様の事によく気付けるんだったら気付いてくれればいいし。もし元気が無い人がいれば、誰かがフォローすればいいですよね。長所はどんどん発揮してもらって、短所はみんなで補い合っていければいいと思ってます。

僕は近畿大学の理工学部に行ってたんですけど、二十歳の時に双子の兄が亡くなって、当時は僕が跡を継ぐ予定は無かったんですけど、跡取りがいないということで急遽この業界に入りました。でも、当時は前向きな気持ちが全く無かったです。商売人の家で生まれたこともあって、飲食業が嫌で嫌でたまらなかったです。世の中で一番嫌いな職業が飲食業と言ってましたから。でも、今は大好きですよ。大学を卒業してフランス料理の道に入って、当時は大卒のコックなんていなかったから、結構いじめられました。でも、大学で応援団もやってたし、負けん気も強かったので、嫌いでも必死になって料理を覚えていって、3年くらい経ってふと気付いてみたら、「あっ、おもしろいやん!」と思い始めたんですよ。僕は元々、工業デザイナーの仕事がしたかったんですけど、料理って材料も味も色使いも大事だし、よく考えてみたら同じなんですね。かなりおもしろい仕事だなって思い始めました。どんな仕事でも一生懸命にやったらおもしろくなるんだなって思いました。
子ども時代は勉強をあまりしませんでした。昔、知能指数を測るテストがあったんですけど、先生からよくできて誉められたんですよ。「俺って頭いいんだ!」って思ったんですけど、その瞬間勉強しなくなりました(笑)。それから小中高校と学校で勉強したという記憶は無いですね。大体授業中は窓から外を見て「ええ景色やな」とか「車が走ってる!」って考えてました。成績はまあまあだったんですけど、ぼーっとしている子どもでした。でも、考えて物を作ったりすることは好きでした。プラモデルをたくさん作ってましたし、写生大会のときに神社に行って、みんなは神社や森の絵を描いてる中で、僕だけ車の絵を描いてました。先生には「なんでやねん!」って言われましたけど。。。
目の前に来たことを一生懸命(いっしょうけんめい)やってみる

まずは自分の好きなことをしなくちゃいけないなと思います。人間はどこか神様からもらった才能があると思うんですけど、第一段階は好きか嫌いかというところで決まると思います。たまたま僕は嫌いの方から入っていったんですけど、人生嫌なことをしなくちゃいけないこともあるけど、一生懸命やってみたら、好きになったり才能があるなと思ってみたりもします。第二段階としては、目の前に来たことを一生懸命やってみるということが大事だなと思います。そこから夢が開けていくんだと思います。
取材・原稿作成:西条市産業振興課 大久保
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