
| 生まれ |
1966年 |
| 子供の頃の夢 |
声優 |
| クラブ活動(中学校) |
剣道部 |
| 働いている地域 |
東京都 |
出身地 |
東京都 |
| 仕事内容 |
社員の採用や育成を行う |
| 自己紹介 |
常に走り続けている感じです。自分の中で「やる理由」が見つかれば、かなり忙(いそが)しい状況(じょうきょう)でも新しいことにチャレンジします。ただし、お休みの日は思いっきりぐーたらです! |

※このページに書いてある内容は取材日(2007年03月28日)時点のものです


人事の仕事には、社員一人一人が成長して会社も成長するための「社員教育」の仕事、私達の会社で一緒に働いて欲しい学生さんに入社してもらうための「新卒採用」の仕事、社員の仕事ぶりや仕事の成果を評価する仕組みを考える「評価制度」の仕事、社員の保険や年金、入退社などの手続きを行う「労務」の仕事など、いろいろな仕事があります。様々な仕事があるので会社によっては人事以外の部署が仕事の一部を担当している場合もあります。私は人事の仕事の中でも、「社員教育」と「新卒採用」の仕事に関わっています。どちらの仕事でも、社長は会社をどんな会社にしたいのか、それぞれの部門はどんな仕事をしようとしているのか、社員はどんな知識や技術を身につけたいと思っているのか、業界全体や社会人としてどんな人が求められているのかなどを知ることが大切です。私達は、人から聞いたり、本や雑誌を読んだり、勉強会に参加したりして情報を集めて、社員にどういう風に成長して欲しいか、どんな学生さんに入社して欲しいかを常に考えています。
勉強は学校でするものと思っている人も多いかもしれませんが、皆さんが会社で働くようになっても、担当する仕事の内容が変わったり、チームをまとめる立場になったり、また、時代も変化していくので、新しい知識や能力をどんどん身に付けなければいけません。私達は、社員がどんどん成長して会社も結果が出せるように、「SGIアカデミー」という名称で、毎年10月~3月くらいに行う社員向けの学校のようなものを運営しています。「SGIアカデミー」には社内で受ける研修と、社外で受ける研修と、E-Learningというパソコン上でやるものがあります。毎年6月末には社員にどんな内容の研修を受けてもらうかを決め、1種類の研修につき3~4社の研修提供会社の人と話して、こちらの要望に合う研修をしてくれる会社を決めていきます。研修は25種類くらい用意するので、本当にたくさんの人とお話して一番いい研修を探しています。

研修を頼む会社が決まると、その会社の講師の方と「私達の会社の社員にはこういう人が多いのでこういうところを強調して伝えて欲しい」などの話をして研修の詳しい内容を決めていきます。8月中頃に社内のウェブサイトで研修を受けたい社員を募集します。研修当日も社員の後ろについて、社員が気持ちよく受講できるようにいろいろと気配りをします。そして研修が終わった後には、今回の研修の感想などアンケートをとって、その結果をよく見て次年度に活かしていくんですよ。

私も含めて3人の社員教育の担当者は、すでに入社している社員向けの研修以外に、新しく会社に入ってくる新入社員向けの研修も運営しています。新入社員は新しく社会人として仕事を始めるので、仕事の進め方など、新入社員研修で学ぶべきことはたくさんあります。毎年20人~30人くらいの新しい社員が入社するのですが、半年くらい前から研修の内容を考えて、11月末にはどの研修提供会社に研修をお願いするかを決めます。12月からは、研修会社の講師の人に「今年の新入社員はこういう人が多いのでこういうのをお願いします」、「会社としては国際的に活躍できる人材を育てたい」などと伝えたり、メールでやりとりしながら研修の詳しい内容を決めていきます。3月になると、運営マニュアルや受講者に渡す受講ガイドブックを作っていきます。そしてやっと4月1日から研修本番です。研修が始まってからも朝と夜に新入社員に向けて話をしたり、時には悩み相談を受けたりもして、他の仕事もすごく多くて忙しいのですが、疲れなど感じないほど充実しています。3ヶ月の研修が終わる時には新入社員の成長が嬉しくて毎年泣いてしまうんですよ。

社員や新入社員を育てる「社員教育」の仕事と並んで、もう一つの大切な仕事は私達の会社で働いて欲しい!と思う学生さんに入社してもらう為の「新卒採用」の仕事です。学生さんが卒業する2年前からどういう方法で採用するかを考え始めます。例えば、学生さんはインターネットで会社の情報を調べるので、それらのウェブサイトにどんな情報を載せようとか、会社をよく知ってもらう為にインターンシップ(職場体験)の機会を設けようか、と考えています。11月くらいからはたくさんの会社が集まってそれぞれ会社の説明をする合同説明会に参加したりします。2月になると私達の会社だけで説明会を10回くらい開催してから、数百人の学生とよく話をして一緒に働きたいと思う学生を採用します。入社が決まった人を内定者といいますが、内定者が決まると、内定式という式の準備をしたり、内定者同士が入社前にインターネット上で意見交換できる掲示板を用意したりします。新卒採用の仕事は、学生さんの人生にも大きく影響する仕事なので、学生さんからの相談に乗るときは親身になって話を聞いています。

社員教育の仕事では、社員一人一人が成長していくところをずっと見ていくことができます。人の成長を「点」ではなく「線」で見ることができることがすごく嬉しいですし、そこにやりがいを感じます。「新人の○○さんの仕事がうまくいった!」という時に、私達が準備をした新入社員研修が少しでも役立ったかなと思うだけでも嬉しいんですよ。仕事がうまくいった社員から「研修で育ててもらったおかげです!」なんて一言でも言ってもらったら涙ものですよね。また1年前の研修で悩んでいた子が1年後の研修でたくさん発言している様子を見て、微笑ましく思ったりもします。社員のお母さんみたいな存在ですね。

私は正直であることをすごく大事にしています。人間なので、こちらも間違えることがあるじゃないですか。そんな時は絶対にごまかしたりしません。正直であることは信頼関係を築く上でとても大事なことだと思うので、相手が新入社員でも謝るべきときはきちんと謝ります。それから元気であることも大事です。私は「どんなに疲れていても会社にいるときはOFFの時間はない」と新入社員にも伝えています。もっと言うと会社の近辺にいる時もONじゃないといけないと思っています。特に私は新卒採用も担当しているので、私達の会社を受けに来た人に会社の外で会うことも頻繁にあるのでONとOFFにはすごく気を付けています。会社では「常に元気であること」「常に明るくあること」「常に笑顔であること」を意識しています。
実は一時期、タレント事務所でタレント兼スタッフとして舞台でお芝居をしていた時がありました。それよりも前に電話対応やマナーなどを教える講師を養成する学校で勉強したり、マナー講座の講師をしたことがあったのですが、その経験もあってかタレント事務所で新人タレントの教育の仕事も任されたんです。それがきっかけになってマナー講座の仕事がすごく楽しかったことを思い出して「やっぱり教育の仕事をしよう!」と転職活動を始めました。でも教育の仕事の経験がそれほど多いわけではなく、不景気で正社員の募集も少ない時期だったので、なかなか仕事が見つかりませんでした。そこで、最初は派遣社員という形で教育の仕事に関わろうと思い派遣会社に登録しました。1年間くらい派遣会社から紹介してもらった仕事を好き嫌いせずに頑張っていたら、教育の仕事を紹介してもらう機会があって、そこからたくさんの経験を積んで、今の仕事に就くことができました!

失敗しても何でも一生懸命やってみて下さい。運動でも勉強でも文化祭、体育祭とか何でもいいので、必死で頑張った!という経験を1つでも多くして下さい。あと、皆さんの周りにあるどんな物でも、皆さんの手元に来るまでには、色々な人が関わっていて、その人達の分だけ色々な仕事があるということを覚えていて下さい。本を買うにも、スーパーで買い物をするにも、それを作った人、運んだ人、売った人がいるんです。例えば、皆さんが電車に乗る時も、皆さんが渡る踏み切りを作る人もいれば、切符の紙を作る人、切符を売る機械を作る人もいるんです。そういうことを想像してみると面白いですよ。
取材・原稿作成:石川・熊谷(インターンスタッフ)