プロフィール
| 生まれ |
1971年 |
| 子供の頃の夢 |
エンジニア(車) |
| クラブ活動(中学校) |
卓球部 |
| 働いている地域 |
愛媛県 |
出身地 |
愛媛県 |
| 仕事内容 |
不動産を調べ、価格を判定する |
| 自己紹介 |
人と違うことを好む性格。最近登山を始めた。子どもと遊びに出かけるのが大好き。 |
※このページに書いてある内容は取材日(2009年08月10日)時点のものです
仕事人記事

不動産鑑定士とは、土地・建物などの不動産を調べ、その価格を判定する(値段をつける)仕事です。お客さんから不動産の鑑定の依頼を受け、不動産を調べて、その不動産の価格とその価格をつけた理由を書いた「不動産鑑定評価書」という書類を作り、お客さんに渡します。この鑑定評価書は、お客さんが土地の売り買いなどをする時に使ったり、税金を計算したりする時に必要になります。面積や形が同じでも必ずその土地がどういった場所にあるかが違うので一つとして同じ不動産はなく、価格はバラバラです。1つの不動産を鑑定するのに必要な期間は1ヵ月程度です。年に一回、1月1日に「地価公示」があります。この日に、土地の価格が上がった、下がったということが新聞で発表されます。不動産屋さんとよく間違われ、「いい物件はありますか?」「売っている土地はありますか?」と電話がかかってきますが、不動産の売り買いのお手伝いはしていないので全く違う仕事です。不動産鑑定評価は国家資格を持った不動産鑑定士だけができる仕事ですので、不動産鑑定士以外の人が不動産の鑑定評価をすると、犯罪者になってしまいます。主に調査に行く場所は、愛媛県の東部で、年に2、3回愛媛県の西部の方に行くこともあります。

鑑定をする時は、まずお客さんから依頼を受け、土地の場所を教えてもらいます。それから法務局に行って、土地や建物のことについて書いている図面や書類をもらいます。図面、カメラ、メジャーなどを持って現場に行って、現場を歩いたり、空を見て高圧の電流を送る電線がないか見たり、道路の大きさや段差がないか、水路がないかなど細かいことを調べます。不動産には法律でたくさんの規制があるので、市役所や県の事務所に行って、家が建てられない区域ではないかとか、都市計画道路で何年後かに道路ができる予定なので2階建て以上の建物は造れないという問題がないかなどを調べます。また、昔は何をしていたか、何があった場所なのかを調べる必要もあります。たとえば、工場があれば化学物質などを使用して土地にしみ込んでいないかとか、古墳があったかどうかなど様々なことを調べなければなりません。市役所などで調べた内容があっているかどうか、もう一度現場に戻って確認します。その後、事務所で資料と不動産の価格と価格をつけた理由を書いた不動産鑑定評価書を作り、印鑑を押して、お客さんに渡します。

官公庁では1月1日を基準日として地価公示をすることが多いので、12月から2月が一番忙しいです。8:00~18:00が勤務時間ですが、深夜まで仕事をすることもあります。半日は調査で外に出ていますが、半日は事務所で書類を作っています。仕事の依頼は電話や書類などで受けることが多いので、人に会うことが少なく、営業活動もほとんどありません。不動産の値段は高額なものになります。法律のことや形や面積などで値段が大きく変わってくるので責任の重さを感じています。ちょっとした調べ忘れで何割も金額が違ってくるので、絶対にミスは許されません。いつも緊張感を持って仕事をしています。

細かい作業をして作り上げた不動産鑑定評価書を、お客さんにきちんと渡せた時はうれしいです。ふっと肩の荷がおりて、気が楽になります。自分が作ったものが社会で必要とされていて、役に立っていることはとてもやりがいを感じます。不動産鑑定士は愛媛県内で39人いますが、西条市には2人しかいません。都会の満員電車や大渋滞がとても苦手で、都会で暮らしていた時は、地元に帰って開業したいと思っていました。

仕事の上で大切にしていることは、失敗は許されないので、当たり前のことをきちんと確実にすることです。頭の中でわかっていても実際に行動してみることが大切です。一度市役所に行って、図面を見て担当者の方に必ず話を聞くようにしていす。「基礎データ」というものがあり、そのすべてを調べに行くことは地味な仕事になりますが、1つ1つ手を抜かないことが大事なことです。そして、売り手側にも買い手側にもよらない中間の立場で判定しなければならないので、公平でないといけません。

小学生の頃は機械の設計をしたいと思っていました。高校生の時に、父親がマンションを建てる際に不動産鑑定士を探すのが大変だったことがありました。また、父がマンションや借家、不動産の仲介の仕事をしていたので元々不動産には興味があり、専門的な職業に就きたいと思っていたので、大学4年生の時に不動産鑑定士になることを決め、1年間は専門学校に通い勉強しました。2次試験に合格後、2年間の実務経験をつみ、東京に1ヶ月間法定の研修に行きました。さらに1年間の実務期間を経て、3次試験を受験して合格し、不動産鑑定士として国土交通省に登録することができたのです。

私は4人兄弟の3番目で、学校が終わると19時くらいまでずっと遊んでいました。駐車場が家の前にあったので、ローラースケートや鬼ごっこをしたり野球をしたりしていました。家の中で遊ぶよりは外で遊ぶのが楽しくて、ドロドロになりながら遊んでいました。両親が朝早くから夜遅くまでレストランの仕事をしていたので、飲食店などの自営業よりはサラリーマンになりたいと思っていました。

自分が好きなことを仕事にできるのが一番いいのですが、なかなか好きなことを仕事にすることは難しいと思います。また自分が好きなことを仕事にしたとたんに、その仕事が思っていたものと違っているということもよくあります。自分の得意なことやできること、縁があることを見つけて、社会の中での自分の役割を一生懸命やり続けて欲しいです。
取材・原稿作成:西条市産業振興課 加藤
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