プロフィール
| 生まれ |
1979年 |
| 子供の頃の夢 |
プロ野球選手 |
| クラブ活動(中学校) |
野球部 |
| 働いている地域 |
東京都 |
出身地 |
埼玉県 |
| 仕事内容 |
お酒をつくり、お客様をもてなす |
| 自己紹介 |
決めたことは最後まで貫(つらぬ)く頑固者(がんこもの)。休日は野球をしたり、パーティしたり、みんなでワイワイしています。 |
※このページに書いてある内容は取材日(2007年03月28日)時点のものです
仕事人記事

未成年の人にはなじみが少ないかも知れませんが、世の中には「バー」というお酒を飲んだり楽しく話しをしたりするおしゃれな場所があります。私は「ホテルニューオータニ」の中にある「バー・カプリ」でバーテンダーの仕事をしています。お酒の仕入れや仕込み、グラス磨きなど、開店前にもさまざまな仕事がありますが、バーが開店してお客さまが来られたら、バーテンダーの仕事は大きく分けて2つ。1つは「お客さまが注文されたお酒を作ってお出しすること」、もう1つは「お客さまと楽しくお話すること」です。「バー・カプリ」には、横一列に席が並んでいるカウンターと、何人かで向かい合って座るテーブル席があります。バーのスタッフは、カウンターの内側で働くバーテンダーが2人、テーブルでお客さまの注文を受けるバーウェイターが3人、マネージャーという責任者が1人。日によっても異なりますが、合計6人から7人のスタッフで毎日150人くらいのお客さまにサービスを提供しています。

お酒を作るといっても実はとても奥が深いのです。お酒の種類は何百、何千と無限にありますし、例えば、お酒を別の飲み物で割るときにも、自分の顔の前でシェイカーを振って混ぜるシェイク、攪拌させるステア、氷と一緒にミキサーにかけるブレンド、グラスに注ぐだけのビルドという4つの技法があるのです。私も先輩のバーテンダーを見て学んだり、本を読んで勉強したりして身につけてきました。シェイク1つとっても、振り方のコンテストがあるくらいに奥が深いんですよ。私達も、閉店して片づけが終わった後、朝電車が動き出すまでの時間を使って、コンテストや資格試験の練習や勉強をしたり、今どんなお酒が流行っているのかなどの勉強をしています。

何度もバーに来て下さる常連のお客さまは、どんなことに興味を持っておられるかをある程度知っているので、どんな話題が良いのかを考えることができるのですが、初めて来られたお客さまの場合は話しかけて良いのかどうかも考えなくてはいけません。初めて来られた方でも、その方がカウンターの席に座られたということは話しをすることを望んでいる可能性が高いのですが、会話ではなくて絵や音楽を楽しみに来られる方もいらっしゃいます。お酒を注文されるときの様子とか、少し話しかけたときの反応など、いろいろと考えて話しをしたほうが良いか、話しかけないほうが良いかを判断するのです。このような話しをする技術や雰囲気を感じ取る能力も、仕事をするうちに成長していくものなんですよ。

人によって違うのかもしれませんが、私はお客さまに楽しい時間を過ごしてもらうだけではなく、自分もお客さまとの時間を楽しむことを大切にしています。お客さまに楽しい時間を過ごしてもらう為には、私自身が本当に楽しんで仕事をしていなければいけないと思うのです。そして、こうやって楽しみながら仕事が出来るというところがバーテンダーの魅力だと思います。初めて来店されたお客さまが、その後、もう一度来店されたり、お友達を連れていらした時は、前回楽しい時間を過ごしてもらえたから、また来て下さったんだなぁと思って、すごく嬉しい気持ちになるんですよ。

小学生の頃、「カクテル」という映画を兄と一緒に見たときに、初めてバーテンダーという職業を知りました。その時からバーテンダーはカッコいい!と思ってずっと憧れていたのですが、大学生になってからもやはりバーテンダーはカッコいいなぁと思っていたので、バーテンダーのアルバイトを始めました。その後、大学を卒業してスポーツ用品店で働いていたのですが、いろいろ考えてまたバーテンダーの仕事をすることにしました。バーテンダーの仕事は、働きながら習得することもできますし、専門学校で学ぶことも出来るのですが、私はウィスキーやパブの本場を見てみたいと思って、2ヶ月ほどかけてヨーロッパの7つくらいの国を周ってお酒やバーの勉強をしました。その時に、イタリアのあるバーで話しかけてくれたバーテンダーがものすごく仕事に情熱を持っている人で、その人のことは今でも良く憶えています。

以前、同僚がウィスキーの瓶のコルクを開けようとした時、弱っていたコルクを折ってしまったのです。ウィスキーの中にコルクが入ってしまって、そのウィスキーを飲むことを楽しみにしていたお客さまがそれを見てちょっとショックを受けた顔をされたんです。同僚がコルクの破片を取り除きにいっている間に、私はそのお客さまに、古くていいウィスキーはコルクが弱っているので折れやすいこと、折れても破片を取り除けばおいしく飲むことができることを面白おかしくお話しました。そうやって話をしているうちにお客さまの顔にも笑顔が戻っていました。どんな状況であっても、お客さまに楽しい時間を過ごしてもらうことがバーテンダーの大切な役割なのです。

私は、小学校の頃は野球やサッカーなどをしてよく外で遊んでいました。中学校に入ってからは、先輩と一緒にゲームセンターに行ったりもしました。ゲームセンターに行くことが、ちょっとだけ悪いことをしているような感じがして、そうしていると女の子にもてるような気がして…(笑)。中学校から野球部に入り、高校3年の夏まで野球をしました。野球以外には勉強も頑張りましたね。特に高校生活の最後の半年間は大学に合格する為に必死になって勉強しました。

小学校や中学校時代の仲間はとても大切です。私も、いまでも付き合いのある友達が大勢います。腹を割って話せる友達、そんな親友との時間を大切に、その仲間との時間を楽しんで欲しいです。バーテンダーになりたい人は、人の気持ちを常に考えましょう。バーテンダーはどんな状況でもお客さまに楽しんでもらうことができなければいけません。自分の仲間を大いに楽しませて、初対面の友達を笑わせることができたら、バーテンダーの素質があるかもしれませんよ。
取材・原稿作成:安井(インターンスタッフ)
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