プロフィール
| 生まれ |
1975年 |
| 子供の頃の夢 |
シェフ・調理師 |
| クラブ活動(中学校) |
陸上部、軟式テニス部 |
| 働いている地域 |
神奈川県 |
出身地 |
北海道 |
| 仕事内容 |
交番に勤務し、県民の安全を守る |
| 自己紹介 |
明るく、真面目な性格。仕事の終わった明けの日は、警察署の道場で柔道をしたり、トレーニング器具を使い、悪い人に負けないように体を鍛えたりしています。 |
※このページに書いてある内容は取材日(2009年07月15日)時点のものです
仕事人記事

神奈川県警察には約1万5千人の警察官がおり、その中で私は地域警察官として川崎市内の交番で仕事をしています。地域警察官は、三交替制勤務で24時間活動し、朝8時半から翌朝の8時半まで勤務します。仕事としては、受け持ち区域のパトロールや交番前で立って警戒したり、けんかなどの現場に駆けつけて犯人を捕まえたり、交通事故などの現場では、交通整理や事故を起こした人から話しを聞いたりします。また、携帯電話を落としてしまった、お金を拾ったなどの届出の取り扱いや、迷子の保護、ケガをしている人の救護に当たるなどの仕事をしています。24時間という長い仕事の中で常に100パーセントの力を出して県民の皆さんの安全・安心を守っています。

当直の日は、警察署に着いたらまず、制服に着替えて、警棒や手錠、けん銃などの装備品をつけます。8時半から上司の指示を受けた後、前の日に当直の仕事をした同僚から、発生した事件・事故や、パトロール等を強化しなければならない場所などの引き継ぎを受けます。その後、オートバイに乗って交番に向かいます。交番に着いたら、備品の点検などをした後、交番前で警戒したり、パトロール、書類作成などの仕事を行います。また、巡回連絡といって、1軒ずつ家庭を訪問して「振り込め詐欺に注意して下さい、盗難事件や交通事故などにもあわないよう注意してください」などと呼び掛けています。
事件や事故の現場に駆けつける

事件や事故の連絡が入れば予定していた仕事を変更して現場に駆けつけます。例えば交通事故の場合、110番の通報を受けた神奈川県警察本部の通信指令課から警察署に無線で連絡があり、本署から現場に向かうよう指示が入ります。すぐに私はオートバイで現場に向かい、現場に着いたらまず事故を起こした人たちの安全を確保するようにしています。これは新たな事故を起こさないための大切な仕事です。そしてケガをした人などがいれば救急車を要請し、病院に搬送してもらったり、事故を起こした人や目撃した人の話を聞いたり、現場の様子を確認しながら、事故の状況などを書類にまとめていきます。他にも、けんかとか人の住まいに無断で侵入した犯人の検挙や、万引、自動車、自転車の盗難とか迷い子、酔っ払いなどの取扱いもあるので、1日の勤務の間に6~7回ぐらい事件や事故の現場に駆けつけています。

以前、ある事件の容疑で逮捕された少年と話しをしたことがありました。少年から、誰にも話すことができなかった家庭の悩みを聞いたり、「君には長所がいっぱいあるじゃないか」などと声を掛けたりもしました。その時は話しをして別れたのですが、しばらく後になって「あの時に、おまわりさんに話を聞いてもらったことがきっかけで前を向いて生活していくことができた。おかげさまで高校受験に挑戦して合格することができた。」ということを聞き、本当に嬉しく思いました。警察官として事件や事故に対応することは当然のことなのですが、それだけではなくて、その後、その人たちが立ち直って社会で活躍し、私達の社会がより良くなっていくことを願いながら仕事をしています。

事件や取締まりの現場では、自分は悪くないと大きな声で威圧してくる人と相対する時は、特に注意をします。そんな時に自分を支えてくれるのは、正しいことを正しいと強く信じている心なのです。例えば、通行禁止の道を走行している車両を取締る際には、「通行禁止を守らなければ何も悪くない他の人が大ケガをするかもしれない。だから違反をしてはいけないんだ!」という気持ちが支えになるのです。そして、違反者に「みんなが安心して暮らせるように、危険な行為をしてはいけない」ということを丁寧にしっかり伝えることで、「自分が悪かった。もうやらない」と思ってもらえるように努力しています。「見つかって運が悪かった」「取締るほうが悪い」と思われてしまっては、その人や私達が暮らす街は安全になりません。違反をした人にも自分たちの社会を守る協力者になってもらいたいのです。

私が保育園に通っていた頃、道で拾ったお金を交番に届けたことがあったんです。その時に対応してくれた警察官の方がとても頼もしくて優しくて、それ以来ずっと警察官の仕事に憧れていました。でも、警察官になるための試験が難しいのではないかと思っていたので、大学を卒業した後は水泳のインストラクターの仕事をしていました。それでも警察官の仕事への憧れは続いていて、27歳になって結婚を前に自分を見つめ直してみた時に「やっぱり憧れの仕事に挑戦しよう!」と決意して勉強を始めました。そして、合格。警察学校で柔道や剣道の訓練、それから法律の勉強をして、ついに警察官になりました。

小学生の頃は毎朝早くに学校に行って校庭でドッジボールやサッカーをしたり、放課後には近所の山の中に秘密基地を作ったりして遊んでいました。実は、小学生の頃は忘れ物が多くて両親や先生から何度も注意されていたんですよ。でも、今では仕事道具をなくしたり忘れたりすることはありませんよ。

体を鍛えることができるのと同じように心も鍛えることができます。保護者の方や先生から叱られて気分が落ち込んでも、叱られたことを他人のせいにしたり、「自分はだめなんだ」と考えたりせず、自分に必要なこと、社会の中で正しいことは何なのかを考え、自分の行動を改善していける人になってください。私も仕事をしていて、時には皆さんと同じように叱られてがっかりすることもありますが、子どもでも大人でも、良い社会を作ろうという気持ちを忘れずに、正しいことを考え実行していくことが大切なのだと思います。
取材・原稿作成:横浜銀行、あしたね取材チーム
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