プロフィール
| 生まれ |
1967年 |
| 子供の頃の夢 |
サラリーマン |
| クラブ活動(中学校) |
野球部 |
| 働いている地域 |
愛媛県 |
出身地 |
愛媛県 |
| 仕事内容 |
農道や水路の整備計画を立てる |
| 自己紹介 |
ロードバイクとマウンテンバイクが大好きな自転車バカです。気分は「ツールドフランス」で、自転車こいで峠を越え、景色を眺めながら走るスピードに癒されます。 |
※このページに書いてある内容は取材日(2010年02月03日)時点のものです
仕事人記事

私は、愛媛県西条市の農林土木課で働いています。「農業基盤整備事業」の担当として、農道・水路・圃場(畑のこと)などの整備計画を立てたり、設計や工事をしたり、事務の管理をしたりしています。農業は人間が生活していく上でかけがえのない産業で、西条市には約4,700ヘクタールの農地があります。裸麦・あたご柿・春の七草の収穫量は全国第一位、他にも水稲・アスパラガス・いちご・キャベツ・きゅうり・ほうれん草など、収穫量が県内第一位の作物がたくさんあります。また、農業は生態系や景観の保全などの役割も果たしていて、水田に水を貯めることは地下水の保全に繋がります。最近では工事をする前に、小学生の皆さんと一緒に工事を予定している場所に行き、どんな植物や動物がいるのか調査することもあります。県内でもメダカは絶滅危惧種に指定され、数が減ってきています。そこに棲む生き物たちのことも考えた工事ができるように計画したいと思っています。

西条市内には、農道・溜池・水路の維持管理をしている「水土里ネット」という農家の団体が合計43あります。この水土里ネットを通じて、農家の方から、区画整理、農道・用排水路の改修、圃場整備などの要望を聞きます。要望を実現するためには色々な方法があり、例えば、市だけのお金を使う方法、国や県などの補助を受ける方法などがあります。それぞれ工事で満たさなければいけない基準が法律などで決まっているので、なるべく農家の方の負担が少なくなる方法を考えて計画していきます。ただ時には、頑張って計画をしても、農家の方々の要望通りにならないこともあります。農家の方全員の意見が一致しない時や、国・県が決めた基準と農家の要望が折り合わない時です。このような時は、説明会などを開催し、農家の皆さんと意見を交換しながら計画をまとめていきます。きちんと理解してもらえるように、何度も農家の方の元へ足を運びます。

地元農家の了解を得ながら整備計画を立てた後、工事をします。水路工事を例に挙げると、始めに設計書を作り、建設業者へ作業を依頼します。建設業者は現場で測量をして、計画された水路の位置や高さを示す「丁張り」と呼ばれる木の目印を現地に設置します。次に、機械で土砂を決められた深さに掘り、砂利などを敷いて土台となる基礎工事を行ないます。そして、水路用の製品を据え付け、コンクリートを流し込んで整備します。最後に土砂を埋め戻し、仕上げをして工事は終わりです。完成後に検査をして、合格すれば水路を農家へ引き渡します。

農家の方々に「やっぱり工事をして良かった。ありがとう」と喜んでもらえた時が一番嬉しいですね。現在、農業をされている方の高齢化が問題になっています。自分の子どもや孫に田や畑を少しでも良い状態で残したいという人や、地域の農家に耕作して欲しいという方も増えています。私は以前、愛媛県大洲出張所という場所で仕事をしていました。平成5年頃に担当した内子町の工事現場が印象に残っています。その時、内子町石畳地区にある木造の屋根付橋の改修を担当しました。当時は設計や施工で苦労しましたが、何年か経って現場を見に行った時、自分が係わった橋や水路を地元の人達が大切に使ってくださっていることや、年月が経って橋や水路が地域に溶け込んでいることを感じた時、幸せな気持ちになりました。

農家の方から要望が出されて工事が完成するまで、早い物で2~3年、大きい工事になると8~10年くらいかかります。ですから地元農家の方々との話し合いを大切にするように心がけています。農家の方がどのような物を必要としているのかよく聞いて、相手の気持ちを理解した上で計画をまとめていくことが大切です。国・県等の基準に合わせて工事をする場合は、それを無理やり押し付けるのではなく、分かりやすい言葉で伝えられるように注意しています。農家の方々の要望をできるだけ実現できるように努力していきたいと思います。

高校生の頃まで、将来なりたい職業を決めることができませんでした。大学では、農学部で農業工学を専攻していたので、勉強したことを活かせる仕事に就きたいと思いました。大学3年生の頃、県か国の農業土木に関わる公務員になろうと決めました。私が就職した平成元年当時、県の「農業土木職」という採用があり、県の試験に合格してこの職業に就きました。現在、私は愛媛県職員という立場で西条市役所に派遣されています。

小学生の頃は、友達と「草野球」や「6むし」などボールを使って遊ぶことが大好きでした。漫画を読むことが好きで、「ドラえもん」「おばけのQ太郎」や「ドカベン」などをよく読んでいました。家の中にいるより外で遊ぶのが好きで、小学生の頃は顔が日焼けで真っ黒でした。現在は、マウンテンバイク、ロードバイクなど自転車が趣味で、休日にはよく走りに行きます。
好きなことを長く続けられる仕事を探して下さい

世の中には、皆さんが思っている以上にたくさん、色々な仕事があります。これになりたいと簡単に決まらない人もいると思いますが、慌てずにゆっくり考えて探して下さい。自分が好きなことで、長く続けられる仕事に就ければ良いと思います。また、小・中学生の頃は、動物や植物など自然と触れ合って、自然を感じることが大事だと思います。外で友達と一緒にたくさん遊んで下さい。
取材・原稿作成:西条市商工労政課 加藤
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