
| 生まれ |
1974年 |
| 子供の頃の夢 |
ピアニスト |
| クラブ活動(中学校) |
英語、ボランティア活動 |
| 働いている地域 |
その他 |
出身地 |
神奈川県 |
| 仕事内容 |
お客様に快適な空の旅を提供する |
| 自己紹介 |
性格はまさに『犬』。人が大好きで、人に喜んでもらう事が自分の喜び。休日には家族で公園に出かけたり、家に人を呼んでホームパーティーをするのが好き。趣味は、インテリア雑貨のお店をウィンドーショッピングすること。 |

※このページに書いてある内容は取材日(2006年10月27日)時点のものです


私の職場は世界中を回る飛行機の中です。月に2、3回、日本と海外を往復しています。旅の目的地までお客様に空の旅を楽しんでもらうこと、緊急時にお客様の命を救うことが主な仕事です。お客様が急に病気になったときの手当ての仕方や、飛行機が故障したときにお客様を飛行機の外へ脱出させる方法、また、お客様と上手に接するサービスの方法などは2ヶ月間の訓練で学びます。空の法律「航空法」や飛行機のエンジン、様々な種類の飛行機の装備についても勉強するんですよ。この仕事は、パイロットや他のフライトアテンダントとチームを組んで働くものなので、訓練中は色々な国の訓練生と合宿生活をし、チームワークも学びます。

成田発ニューヨーク行きの朝。制服に着替え、スーツケースを引いて空港へ。飛行機内の安全点検をした後、お客様をご案内します。出発準備を整え、いよいよ離陸!安定飛行に入り、アナウンスをしてからサービス開始です。自分の担当するお客様一人ひとりの様子をうかがいながら、お食事を配ります。お客様に毛布を差し上げたり、読書をされているお客様にライトをつけて差し上げたり、約13時間の長いフライトをいかにくつろいで過ごして頂けるか、心を込めておもてなしをします。お食事の後には、お酒類やお土産の販売もします。まもなくニューヨークです。機長から指示が出され、フライトアテンダントは専用座席に座ります。窓からマンハッタンのビル街や自由の女神像が見え、お客様からは「わぁ!」と感激の声。空港着陸後にお客様をお見送りして、長い一日が終わります。

飛行機を利用するお客様との出会いは、いつも「一期一会」です。同じ人と再びお会いすることはほとんどありません。ですから、自分がお世話をするお客様には精一杯心をこめて接するようにしています。「飛行機の中で出会ったあのフライトアテンダントさんはよかったなぁ」とお客様一人ひとりの旅の一ページに残るような仕事ができるようにつとめています。

世界中のお客様と出会うことが楽しみです。思い出に残っているのは、アメリカの元大統領やある宇宙飛行士の方です。その方は、誰とも比べられないほどにものすごくおおらかで素敵な方で、まさに“宇宙と地球からの愛のオーラ”のようなものを感じました。有名になっても絶対にいばらないというのか、どんな人に対してもとても優しく、親切で温かい心を感じます。「一流の人」とは、それだけ心が誰よりも広いのでしょうね。お客様から学ぶことは多いです。

小学生の頃から地域のボランティア活動に参加し、人と接したり、人の役に立つことをするのが好きでした。アメリカに憧れ、中学、高校では英語の勉強に力を入れました。高校卒業後はアメリカの大学に留学。帰国し、自分の英語力、留学で身に付けた国際的な感覚、そして人が大好きな性格をいかせる職業はなにか…と考え、たどりついたのがフライトアテンダントでした。自分には無理かなとも思いましたが、とにかくチャレンジしてみよう!と夜間の専門学校へ。2ヵ月後、航空会社の面接と英語のテストを受けて合格しました。受験者1500人のうち、合格者はたった8名。ものすごくうれしかったです!日頃から階段を昇り降りして体力作りをし、電車の中では自分から席をゆずってみたりと、毎日の小さな努力が実を結びました。

悪天候や整備に時間がかかり飛行機の出発が遅れると、怒り出すお客様が出てきます。その時は、理由をちゃんとわかってもらうために、きちんと説明をします。しかし、ただ説明するだけではだめです。必ずお客様の座席のそばに自分がしゃがんで、目線をお客様より低い位置に下げ、「お話をしっかり聞いています」という姿勢をとります。お客様がなぜ怒っていらっしゃるか、相手の目を見ながら聞き、そして丁寧に説明します。「もうしわけございません」だけでは限りがあり、自分が心から気持ちを伝えようとする姿勢がないと、いくら説明してもお客様は機嫌を直してくれません。どんなときでも素直な気持ちでお客様に接するよう心がけています。

私の兄には障害があり、一緒にいると知らない人から冷たい目で見られ、偏見にくやしさを感じでいました。小学5年生の時、神奈川県の米軍基地で「スペシャルオリンピック」というアメリカと日本の障害を持つ子ども達の運動会に行き、そこで大きなショックを受けました。アメリカの人達は、障害を持つ子どもたちに対して誰とも変わらず普通に接していたからです。みんなが笑顔に満ちあふれ、わいわいと運動会を楽しんでいるのを見て、全く別の世界に来たような気持ちになりました。「アメリカ人ってどういう人なんだろう? アメリカはどんな国なのかな?」帰りのバスの中、私は「将来、絶対にアメリカに行く!」と決めました。

習い事はピアノ、習字、公文に行っていましたが、いつも中途半端で終わってしまいましたね。でも、小学校高学年で「アメリカに行く!」と決めてからは、外国の童話を読んだり、マイケル・ジャクソンやマドンナの曲を一日中聞いていたこともありました。外国映画のビデオを何本もかりてきて、家で友達とビデオ会もしました。とにかく、アメリカと英語が大好きだったんですよ。

とにかく大きな視野を持ってほしいですね。大きな視野を持てば、自分がぐんと大きくなった感じがして、いつもよりも人に優しくなれたり、今まで悩んでいたことだって、ちっぽけなことに思えてきます。では、大きな視野を持つようにするにはどうしたらいいのでしょうか。まず、自分からどんどん外へ出て行き、違う世界に興味を持っていろんな体験をしてみることです。例えば、学校以外の地域のイベントに参加したり、旅行したり、家族や友達以外で自分とは違う考えを持った人と話をしてみること。そうして得たことは、将来大人になって仕事を選ぶとき、とても役に立ちますよ。
取材・原稿作成:大月(取材スタッフ)