プロフィール
| 生まれ |
1978年 |
| 子供の頃の夢 |
なかった(涙) |
| クラブ活動(中学校) |
陸上部 |
| 働いている地域 |
東京都 |
出身地 |
東京都 |
| 仕事内容 |
映画やドラマの物語を書く |
| 自己紹介 |
人と会って、たくさんお話することが大好きです。想いを伝えあう。そこから、すべては始まると思っています。 |
※このページに書いてある内容は取材日(2009年11月28日)時点のものです
仕事人記事

皆さんは映画やドラマを観ると思います。その映画やドラマの土台となる、シナリオを作るのが脚本家の仕事です。私は、ゼロから物語を作る脚本家。とっても楽しい、でもちょっぴり大変なお仕事です。この仕事は、書くだけではなく、たくさんの人とお話をすることも大切なん です。なぜなら、映画は一人では作れないからです。監督や俳優、それからたくさんのスタッフと、皆で一つの作品を作り上げるので、コミュニケーションをしようとする気持ちがとっても重要になってきます。小説やマンガは自分が書いたもの自体が「作品」ですが、「脚本」は他の人に演技してもらって、撮影・編集してもらわないと、「作品」にはならない。だから、ある程度人の言うことを聞くんです。「こいつ勝手なこと言いやがって」とか、感じつつも・・・(笑)。

仕事の「締め切り」という言葉を聞くと、追い立てられる感じがして、鳥肌が立つほどぞっとします(笑)。また、アイデアやストーリーが浮かばない、一番良いと思えるものを生み出せていない時は、もう一大事、非常事態宣言。とにかく苦しいですが…、それでも書き続けることでしか解決できません。でも泣きませんよ。反対に、脚本を書きながら、自分の作品に感動して涙が出ることがあります(笑)。皆さんも、自分で感動して泣けちゃうようなお仕事をして下さい。それが何であろうと、泣ければ良いんです!

新しい映画作りにも挑戦しています。例えば、まちの人がたくさん参加して映画を作るという「市民参加型映画」です。皆さんは、自分の暮らす「まち」が好きですか?蕎麦屋のおじさんとか、近所の何々さんとか、近くに生きる人に興味を持ってみると、意外な面白さがあったりするものです。映画を作ることは大変なので、こうしたまちの人たちが力を合わせ、想いを一つにすることが何よりも重要になる。だから結果的に、映画に関わったまちの人々の絆が強まり、自分が暮らす地域を愛するきっかけになる。この「市民参加型映画」の1つとして、愛媛県西条市の合併記念映画「恋まち物語」を作りました。もう5年も前のことになります。僕は「西条市に生きる人」が大好きです。小学生・中学生が方言でしゃべっていると、それだけで愛おしくてしょうがない(笑)。

神奈川県の小学校で、5年生の総合学習の時間に映画の先生もしています。例えばある時は「環境学習」が学級のテーマだったのですが、「環境」と言われても興味のない子どもも多い。でも、「じゃあ、映画で、ドラマで伝えてみよう!」となると、皆目の色を変えて勉強を始めたりするんです。クラスのキャッチコピーを考えたり、プロのスタッフさんに映画のお話を聞いて、指導してもらったり、一生懸命にやりますよ。映画には、俳優、演出部(監督・助監督)、美術部、撮影部、衣装部、音楽…などなど色々な役割があるので、皆自分の興味や特技に応じて参加します。撮影では地域の人にお世話になったり、迷惑をかけたりすることもありますが、でもそこで「まち」とのつながりが生まれるんですね。本当に映画作りは楽しいです!

私は仕事を通して、結局お客さんに喜んで欲しいんでしょうね。「面白い映画見たぞ!」って。だから、人の喜びが自分の幸せ。自分はなんていい人なんでしょう(笑)。でも、皆さんも大丈夫です。苦労を重ねれば、私みたいな境地に達しますので、うふふ。

人生でも映画づくりでも、「今」、この瞬間を大切にしたいです。昨日のこと、明日のこと、将来のことと、考えたいことはいっぱいありますが、人生は「今」という瞬間の連続。今、ここに、集中して明日のことなんか考えないで生きる。そう思っていると、案外良いことがあるんです(笑)。また、人とのコミュニケーションで大事にしたいことは、あらゆる人に「同じ態度」で接すること。大人になると、損得勘定で生きがちです。「こいつは自分にとって都合がいい」「この人は偉い」「あの人はつまらない」などと思わない様にして、全ての人に「同じ気持ち」で接する。そうしていると、これまた案外良いことがあるんです。あれ、これって損得勘定か(笑)。

「仕事を選ぶ」というよりも、たくさんの出会いに導かれて、脚本家になりました。大学時代、先輩に「お前変わってるから、演劇の脚本書きなよ」と言われたり、ふとした所で一人の映画監督に出会い、結局一緒に映画会社を作ってしまったり…。出会いがなければ、何も生まれません。同時に、自分の想いがあるからこそ、出会いがやってくる、ということもあるかもしれません。だからみなさんも、「出会い」をバカにしないで下さい。それで人生が変わることや、「あなた」の一言で誰かの人生が、大きく変わってしまうこともあるんです。生きていくって、そういうことです、はい。

私は4人兄弟の末っ子で、兄とは年が離れていたので、2人の姉と母と祖母といつも一緒にいました。だから女の子といる時の方が落ち着きます。別に深い意味はありません…。あと、子ども時代は、ウソつきでしたね。「道で猫が変なダンスをしていた」とか、「僕はペンギンの子孫である」とか、今考えると訳が分からない…。ただ、お話を作って、人に喜んで欲しい。そういう気持ちが漠然とあったのだと思います。また、小学校で友人と「愛の劇場」というコメディ劇を勝手に開催して、調子に乗って12回も公演を重ねました。楽しかったなぁ…。きっと寂しがり屋で、でも人なつっこい末っ子だったから、ウソついたり、皆で劇を作ったりしていたんですね。間違いありません(笑)。
無我夢中になれること。そして「自立」ではなく「他立」の人に

何でもいいので、自分が無我夢中になれることがあれば幸せでしょう。だから、人に褒められなくても、さっきも言った様に自分自身に感動できちゃうことを、ずっと続けることが大切です。続けられる様に頑張っていると、それがある日、「仕事」になることもあるんです。また、皆さんは「自立しろ」と良く言われるかもしれませんが、私は「他立」の人になって欲しいと思います。「他立」とは、自分中心ではなく、他の人の役に立つこと。他の人の気持ちを感じることを大切にするということです。「他人」を立たせていると、本当の「自分」というものが表れてきたりします。別に大きいことを成し遂げた人だけがすごいんじゃなくて、日常でさりげなく誰かを「サッ」と助けられる人が、世界で一番かっこいいと思いますよ。
取材・原稿作成:西条市商工労政課 加藤
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