プロフィール
| 生まれ |
1965年 |
| 子供の頃の夢 |
幼稚園の先生 |
| クラブ活動(中学校) |
卓球部・コーラス部 |
| 働いている地域 |
愛媛県 |
出身地 |
愛媛県 |
| 仕事内容 |
神社を管理し、神道の儀式を行う |
| 自己紹介 |
決まった休日はないので、時間を見つけて、子どもと出かけたり、友達と出かけたり、ボランティアをして楽しんでいます。 |
※このページに書いてある内容は取材日(2010年06月29日)時点のものです
仕事人記事

私は神職として、参拝に来られる方のために神社を管理し、また様々な場所で地鎮祭やお祓いといった神道の儀式を行う仕事をしています。私の役割は、日本に古くから伝わってきている神道を後世に伝え、皆さんと神様との仲を繋ぐことだと思っています。例えば、皆さんは神社にお参りに来た時に、神主さんがお祈りしている姿をよく見かけますよね。でも、実は皆さんがあまり来られない朝や夕方にも、私達神主は神様に感謝の気持ちをお伝えし、皆さんのことをお守りくださいますようにお祈りしています。色々なことを後世に伝えていくためには、自分自身にもたくさんの知識が必要です。皆さんのお気持ちを神様にお伝えする仕事でもあるので、立ち居振る舞いなども普通の仕事とは全く違います。だから、神社庁や伊勢神宮などへ研修に行ったり、本を買って読んだりと、勉強は欠かさないようにしています。

普段の日は、朝6時過ぎくらいから朝拝をします。朝拝とは、神様の周りをきれいにしてお供えをしてから、拝んで皆さんの幸せをお祈りすることです。そして、それからご先祖様の神棚を拝みます。その後は、皆さんに気持ちよく参拝して頂くために神社をお掃除したり、ご祈祷がある時はその準備をしたり、研修に行ったり・・・その日によってすることは違いますね。皆さんの神主さんに対するイメージにはあまりないかもしれませんが、事務的な仕事もたくさんあり、机で作業することも結構あるんですよ。そして夕方に夕拝をして、ひとまず1日の仕事はお終いです。お祭りの時やお葬式の時は、時間に関係なく早朝や深夜に仕事をすることもあります。

ご祈祷に来られた方に、「七五三ってこのようなものなんですよ」「このお祭りはこのような願いが込められているんですよ」という風に、日本に昔から伝わってきていることの説明をするのも私の大切な仕事です。神社の前で頭を下げることや拝礼の仕方などは、昔なら皆当たり前のように知っていたものでしたが、今は知らない子どもも多くなってきています。だから、小さなお子さんから「どうして神社に来たらおじぎするの?」と質問された時には、子どもがイメージしやすいように工夫して説明することを心がけています。日本に昔から伝わってきていることを、どのようにすれば皆さんに分かりやすくお伝えできるのかということにはいつも悩みます。時代も変わり、生活様式も変化してきているので、昔のことをそのままお話しするだけではなかなか伝わらないこともあります。だから、常に勉強する気持ちを忘れず、いつでも皆さんの疑問に答えられるように色々な知識を吸収したいと思っています。

この仕事の一番の魅力は、皆さんの幸せそうな顔を見ることができるところですね!例えばお宮参りに来られた赤ちゃんがちょっと大きくなって、元気に育っている姿を見ることができた時はとても嬉しいですし、結婚式をされた方が仲よく幸せそうにしている姿を見ると、私自身も幸せな気持ちになります。またお祭りなどでは、参加者の方が本当に楽しそうにしている姿を見ることができるので、そこに関わることができてとても嬉しいです。その中で何気なく「ありがとう!」と言って頂けると、この仕事をしていて良かったなぁと感じます。皆さんの嬉しそうな笑顔が、何よりも私の仕事のやりがいに繋がっています。

いつも感謝の気持ちを忘れないということが第一ですね。神様に対してもご先祖様に対しても、もちろん、人に対しても物に対してもそうです。世の中の全てのものに対して感謝の気持ちを忘れないようにしたいと思っています。またこの仕事は、目に見えないことにたくさん関わっています。例えば祈祷の時に私が行っている動作は実際に目で見て分かりますが、それが神様にどのようにお伝えできているのかは目に見えません。実際に見えない部分だからこそ、真剣に、そして一生懸命取り組んでいきたいと思いますね。

この仕事を選んだ一番の理由は、神職の家に生まれたということです。祖父と父が神職でしたので、小さい頃から神事をする祖父や父の姿をいつも見てきました。また、その仕事を祖母や母が、一生懸命影から手伝っているところも見てきました。だから、自分も大人になった時に父の手伝いができたら良いなと思い、25歳の時に神職の資格を取りました。それまでは神職になろうとはあまり考えていませんでしたが、資格を取る時に、講習会で色々な話を聞き、「やっぱりすごい仕事なんだな!」と思い、段々と神職への想いが強くなっていきました。そうしているうちに、父を若くして亡くし、あまり考える間もなく、その後を継いでこの仕事をすることになりました。皆さんが神職に就くためには、国学院大学や皇学館大学で行われる講習会、神職の養成機関、通信教育で勉強するなど、様々な方法があります。試験に合格し、神社での実習を経験することにより、資格が取得できます。

今も変わりませんが、子どもの頃はマイペースな子どもでした。とても恥ずかしがり屋で、人前で話すことが苦手でしたね。授業中も発表するのが嫌で、先生と目を合わせないように下を向いていたくらい(笑)。でも、外で遊ぶのは好きで、友達と電車に乗って海水浴に行ったり、山にハイキングに行ったりと色々な所に行きました。とにかく友達と一緒に何かをすることが大好きでした。また、小さい頃から子どもが好きで、よく妹やいとこの面倒をよく見ていました。だから、将来は子どもと関わることができる仕事がしたい!と思っていました。

皆さんには、色々なものを見て・聞いて・学んで欲しいと思います。そして尻込みしないで、興味のあることにはどんどん挑戦してほしいですね。子どもの頃、私は物怖じするタイプだったこともあって、なかなか自分から積極的に行動することができませんでした。今考えると、もっと色んなことをしておけばよかったなと思います。たとえそこで失敗しても、無駄になることなんて何一つないんです。一生懸命やることが何よりも素敵なんですよね。私自身、子どもの時に学んだこと・培ったことというのは、大人になった今でも役に立っています。人として、そして日本人として、して良いこと・いけないことを考えて行動してほしいと思います。そして、たくさんの命を大切にしてください。あとは、「笑う門には福来る」ということわざにもあるように、いつも笑顔を大切にして毎日を過ごしてください。
取材・原稿作成:西条市商工労政課 篠原
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