プロフィール
| 生まれ |
1963年 |
| 子供の頃の夢 |
日本一の大泥棒(と親には言っていた) |
| クラブ活動(中学校) |
野球部 |
| 働いている地域 |
愛媛県 |
出身地 |
愛媛県 |
| 仕事内容 |
職人をまとめ、瓦の工事をする |
| 自己紹介 |
いつもチャレンジしています。目立ちたがりで存在感がない自分は嫌。自分に甘いところが嫌い。セミナーなどは好き。自分をいつまでも成長させ続けたい! |
※このページに書いてある内容は取材日(2009年12月09日)時点のものです
仕事人記事

私の会社は、屋根瓦の葺き替え工事や修理などの仕事をしています。月に5、6件の仕事を手掛けていて、工事は1件につき1~2週間かかります。私は会社の社長として、お客さんと打ち合わせをしたり、工事現場で働く職人達をまとめたりしています。
現場では屋根の上で仕事をするので、夏は暑く冬は寒くなりますが、四季を感じながら仕事をすることができます。真夏は、瓦が素手で触れないくらい熱くなるんですよ。真夏、真冬はどうしても労力が落ちてしまいますが仕方がないですね。屋根の工事は高い場所での作業ですので、転落には十分気をつけています。

家を建てる時、最初にすることが屋根工事です。雨風を防ぐ一番大切な工事であり、建物の高級感なども瓦によって決まります。屋根の瓦は、一坪(約3.3平方メートル)で約50枚の瓦を使っていて、私が仕事している地域に多い50坪位の家の場合、約2,500枚の瓦を使います。瓦には熱を通さない性質、音を吸収する性質があり、また風通しが良い性質もあるので家の木材が腐りにくくなります。瓦は壊れた部分だけを取替えることができ、修理がしやすいという利点もあります。また、瓦は大きく分けて粘土瓦とセメント瓦があり、壊れずに使える期間が違います。粘土瓦は100年以上持ち、奈良にあるお寺の瓦で1400年前の瓦もあります。セメント瓦は、10年毎に塗装すると綺麗なまま保つことができますが、手入れをしないと30~40年で劣化が進みます。瓦の種類は細かく分けると何千種類もあります。

工事の仕事は、お客さんから工事内容の見積もりの依頼を受けることから始まります。すぐ依頼された場所に行って瓦の傷み具合や寸法などを調べ、条件を変えた見積書を2、3パターン作ってお客さんに提出します。そして、条件がお客さんの希望と合えば契約します。契約後は、工事をする日程の打ち合わせ、瓦の手配、工事現場での作業、請求書の発行、集金という流れで仕事が進みます。工事に入ると、朝8時に、必要な瓦や材料などを準備して、職人に作業の指示を出し、現場へ送り出します。雨の時は屋根の葺き替え作業ができないので、室内の作業場でできる仕事や倉庫の整理などをします。仕事は17時に終わりますが、季節によって時間帯を変更しています。

今後の課題は会社の人材育成だと思っています。工事の技術は年月が経てば上達しますが、良い人材になるためには、会社の理念である「愛・信頼・尊敬」の意味を理解することと、その実践が必要だと思います。そこで、夢と目標の大切さなどについて、毎月社内で勉強会をしています。

お客さんから「綺麗にできた」「丁寧に仕事をしてくれてありがとうございました」と笑顔で言われた時は嬉しいです。役に立てたという充実感と、自分の作品を褒めて頂けたという喜びがあります。仕事を通して色々な人と出会うことで、仕事に対する情熱を持つきっかけにもなります。また、私達は古い瓦の再利用を進めるために古瓦の利用活動をしています。この活動が多くの人に広がっていけば良いなと思っています。それから、全国瓦グランプリという大会があります。この大会は、自分の仕事を人と競うことができます。大会に出場することで、技術を受け継ぎ自分の仕事に誇りを持つきっかけになります。

当たり前のことですが、お客さんとの打ち合わせの時間や工事の期限など、約束したことは必ず守るようにしています。お客さんに喜んで頂ける、お客さんの期待を超える、常に全力を尽くすことを目標に仕事をしています。それは技術だけでなく、挨拶も同じです。「マナーが良かった」「掃除を綺麗にしてくれた」と言われるだけで嬉しいです。お客さんにどういう印象を与えるかを考え、お客さんから周囲の人に「あの会社は良かったよ」と紹介してもらえるような、市民から支持される会社を目標にしています。

父親がセメント瓦を製造して屋根に瓦を葺く工事の仕事をしていましたが、私は子どもの頃は瓦屋になりたくないと思っていました。そして大学卒業後、違う職に就きましたが、自分で商売がしたいと思い色々考えた結果、25歳の時に瓦屋の二代目になることを選択しました。私が会社を継いでからは瓦の製造はやめ、屋根瓦の施工店として仕事を始めました。父親の人脈を得て事業を広げることもできました。今は瓦屋をやって良かったと思います。毎日精一杯の力で瓦を葺いていますが、今持っている技術に満足することなく、これからも日々腕を磨いていきたいです。皆さんが瓦屋の仕事に就きたい時は、兵庫県と愛知県にある専門学校で学ぶことができますよ。

子どもの頃は野球が大好きで、学校の休み時間にはいつも野球をしていました。魚釣りにもよく行きました。子どもの頃から目立ちたがり屋でしたね。小さい時から外に出ていたことが今の自分にも繋がっていると思います。小学校の時、父親と山へ猟に行き猪を獲ったり、網を仕掛けて鴨を獲ったりしていました。他にもこっそりみかんや柿も採っていました。だからいつも怒られていたような記憶があるんでしょうか(笑)皆さんは真似しないでくださいね!

夢探し、目標探しは大切です。私は小さい頃、夢も目標もありませんでした。今は日本一の経営者になるという目標があるので、仕事がとても楽しいです。瓦の仕事は技術が必要です。何年経験を積んでも、「これが自分の完成品だ」と言えるような作品はできないくらい、奥が深く楽しいものです。皆さんには夢や目標を持ってもらいたいです。
取材・原稿作成:西条市商工労政課 加藤
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